【梟雄列伝】

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★鷺沢家★
【鷺沢家】(水上家家臣)
●鷺沢健太郎(復興より生死不明)
 『内乱はもうたくさんじゃ!』

<家紋>
・「中輪に飛鷺」
 鷺紋は多くの神社に用いられる神紋の一つで、
 主に社家・神官の家柄が用いる。
 鷺沢は南北朝時代まで
 住吉大社系の神官であったため、
 この紋の使用を認められている。


<本拠地>
・筑前國博多

<出自>
・恩田雅胤の長兄で、雅彦の実兄にあたる。
 雅彦が勢力基盤を安定させるため、
 幕府の旗本である鷺沢家に養子となる。
 (恩田家の出自は恩田家を参照のこと)
・鷺沢家は大番組番士につとめ、
 反乱軍鎮圧のため、大番頭に抜擢される。
 反乱の鎮圧にあたり、
 幕府側で唯一、勝てる武将として名を馳せる。
 生家である恩田家とも闘うが、実弟雅彦を見逃した事を理由に、
 地方を転戦することになる。
・この間に、幕府が倒れたため、
 そのまま浪人となって各地を漂泊する。
・歴史の空白期を経て江戸市中に戻り、
 恩田家の内乱の時に、結城氏に担がれて歴史の表舞台に出て来るも、
 陰謀に破れ、かつての恩田家番頭である和泉家のもとへと消えていった。


<動向>
・揺籃時代の中期より、その姿を見た者はおらず、
 その年齢故(120歳)、死亡説が囁かれている。
 「実は既に代替わりしている」
 「影武者が居る」
 などなど、まことしやかな噂も流布しているが、
 実際は不明。
・震災により和泉家との音信を断ち、
 それ以降の消息は誰も知らない。

※大番という役職について
 「番方」:幕府の役職の中で、武官にあたる役職。
 「大番」は、その中でも最も由緒がある職域。
 江戸市中の巡回・警備を仕事とする。
 将軍直属の常備軍団の中核をなす。
 (武官の中のエリート)
 「番頭」は、この組織のトップ。武闘派。

★官軍★ (揺籃期に解散) 
【総督】
●西郷哲哉(故)
 『勝てば官軍。勝てば、な。』

<軍旗>
・十二日足
 いわゆる日章旗の原型のようなもの。
 大名という視点ではないため、
 「維新新政府軍」としての軍旗を採用。

<本拠地>
・武蔵國横濱

<出自>
・西郷氏としての出自は不詳
・官軍とは、維新新政府の樹立を掲げ、
 戦国時代に終止符を打つべく組織された軍隊。
 正式には戊辰−箱舘戦争を鎮圧した軍隊と同名の
 【征討大総督軍】と名乗るが、一般には官軍と呼ばれる。
 実際の所、政権を握っていないので官軍とは言えないのだが、
 便宜上、各大名軍と区別して自ら官軍と呼称。
・横濱港の商館を舞台に豪商、外資と積極的に交流、
 豊富な資金力を背景に書くの氏より独立。
 最新鋭の武器(銃火砲など)を用いて日本開国を宣言。
 一部の保守系大名より【売国奴】として非難を浴びるも、
 『内乱などで國は興せぬ』と一喝。
 大名軍一掃を目的として動き始めた。
・結局のところ、時期尚早にて大名軍に完敗。
 旗揚げは失敗に終わり、
 足利幕府成立と共に
 横濱港の見える丘にて切腹して果てた。
 これにより、官軍は四散、歴史に散った。

★水神軍★
【水神家】(復興期に断絶)
●水神鬼神(みずき がしん)
 『バサラ婆娑羅と笑わば笑え
  神無き世に立ち傾いてみしょうぞ!』

<家紋>
・有職鳳凰
 鳳凰は中国の四霊(他に亀・麒麟・竜)の一角を成す、
 想像上の瑞鳥。
・もともとは天皇の紋であったが、
 後醍醐が赤松家に下賜したのを皮切りに、
 戦国武将も用いるようになった。
・水神家で使用している有職鳳凰は、
 数代前の主家であった丹波・波多野家より鳳凰紋の使用を許され、
 「鳳凰の丸」から変化させて用いたのが始まり。


<本拠地>
・兵庫県氷上

<出自>
・元々は平氏と共に戦った名もない水軍武将の流れを汲む。
 源平後は氷上付近に隠れ住みながら力を蓄え、
 土豪的性格を有するようになり、水神姓を名乗る。
・独自の信仰を持ち、
 祖先と伝えられる水神陽神を祀った陽神信仰
 (いわゆる水神系祖霊信仰と水軍軍神信仰が結びついたもの)
 の社家でもある。
・代々の先祖は時代の趨勢を読むのが上手く、 
 細川氏→波多野氏→明智(豊臣)→徳川と、
 付かず離れず世渡りをしながら領地を守りきった。
 また、松平智康政権崩壊後、
 毒帝→恩田暫定統治→書くの治世へと移り変わっても、
 決定的な支配を受けることが無いまま時が過ぎる。 
・しかし当代の鬼神は東日本系大名の急進を恐れ、
 また、永年の他大名支配に終止符を打つべく決起。
 旗印には陽神(大威徳=閻魔)として「陽」「閻」の字が染め抜かれ、
 軍神の名の下に西日本からの他勢力駆逐を目指す。
 陽神(大威徳)を奉じて豹柄を身に纏うなどの奇行が目立ち、
 他大名からは
 「婆娑羅(バサラ=派手に見栄を張ること・また、そのさま)」
 「傾き者」「うつけ」などとも呼ばれた。 
 武将としてのカリスマ性が高く、
 また農政などの内政を非常に大事にするところから、
 息の長い民衆支持を獲得している。


<性格>
・猜疑心が強く、家臣に任せずに直接政に関わるタイプ。
 良い面では民衆の誓願が直接届くためにウケがよいこと。
 悪い面では中核となる家臣が育たずに代替わりが難しいこと。
・しかし、何かのきっかけで信じるに足ると判断した場合、
 全力を持って信任するため(そのハードルは限りなく高いが)、
 微妙なバランスで家臣の団結を維持している。
・基本戦略は拠点攻略。


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