<3月16日>
◎日程:ホテル平成→上杉神社・資料館→上杉廟所→米沢
     →越後下関→渡辺邸→旅館角屋(泊)

@上杉神社(松が岬公園)
 先日の宿変更が結果的に功を奏し、
 朝早いうちから米沢観光に入る。
 まずは上杉神社。
 堀を巡らせた、
 米沢城の跡である。
 上杉氏の旗印「毘」の字の幟が
 立っていたりして、
 普通の神社とは少しだけ、
 違う雰囲気がある。
 (甲府の武田神社と同じ系統だなぁ)
 ただ、
 こちらも建造物が残っているわけでもなく、
 一巡後、資料館を見て終了。
 石高の変遷、上杉家の歴史については
 若酔が詳しく説明してくれるので助かる。
 近くの土産物屋(上杉城史苑)にてゲテ汁を採集。
 ここでのミッションを終了した。

A上杉家廟所
 若干距離があったので、
 ここまではタクシーで移動。
 歴代の上杉家当主の廟が立ち並ぶ様は、
 なかなか味がある。
 廟の意匠はほとんど同じながら、
 世相を反映して、
 当主によっては若干質素だったりと差異はある。
 雪深い地域とはいえ、
 もうすこし雪かきでもしたらどうだ?
 と、言いたくなるような管理具合だったのが玉に瑕。
 
 とりあえず、鷹山公廟所の前で、
 恒例のポージング写真。
 扇子を水平にかざして遠くを見つつ、一言。
 「成せばなる成さねばならぬ何事も
  成さぬは人の成さぬなりけり」
 名言である。

B米坂線
 ここでも予定を前倒し、
 米沢は昼過ぎに出発。
 米沢の駅弁は、
 どれも米沢牛を使った弁当である。
 三者三様の駅弁を頬張りつつ、越後下関へ。
 途中、旅の疲れが出てウトウトするも、
 米坂線の車窓はかなり良い。
 横川→荒川へと川沿いを走り抜ける。
 朝日岳の雪解け水が濁流となり増水した河。
 数々の水力発電所やダムからの大規模な放水も圧巻。
 すれ違い停車中に国盗りをしながら車窓を堪能した。


C渡辺邸&道の駅関川
 越後下関に到着。
 当初の予定では、ここには観光ではなく温泉宿目的だった。
 まぁ、早く着いたんだし、
 適当に見られる場所でもあるかなと駅で聞き込み。
 恩:「なんか、豪商の屋敷がすぐ近くにあるってさ。」
 どうせ通り道だし、ということで豪商屋敷観光に決定。
 まず、門構えからして凄いのだが、
 あまり宣伝されていない場所だったので、
 期待せずに突入する。


 若・F・恩:『スッ、、スゲエエエ!!』
 高い天井、太い梁、黒光りする壁面、
 板間に土間に座敷、すの全てが破格の広さ。
 3人とも、あまりのことにしばし呆然と見回したまま、動かず。
 しかも、保存がいい。
 囲炉裏に火が入っているのは基本としても、
 季節ごとの行事も欠かすことがないらしく、
 時期柄、雛人形の虫干しをしていた。
 趣味でかなりの民家や建築を見てきたが、
 これだけ管理の手が行き届いた「生きた屋敷」はごく少ない。
 しかも、規模が規模である。
 感心しきりだった。


 相変わらず観光客は僕らだけだったので、
 2時間近く、この屋敷に留まった。
 日本庭園は美しく、
 立ち並ぶ倉もかなりの数だ。
 トイレも当時のまま一般開放されているし、
 (普通、トイレだけは観光客用に別で用意されている)
 囲炉裏では茶のサービス。
 思わず囲炉裏端に寝てしまいそうな居心地の良さだった。
 
 少し観光地から離れてはいるものの、
 ここはとても気に入りました。
 また行きたいなぁ。

 そして、お隣にあるのは道の駅関川。
 ものの見事に何もなし。無人。
 とってつけたような資料館を一巡して即退場。
 隣に見かけた温泉「ゆ〜む」は入湯せず、宿へ向かった。

D荒川温泉郷(旅館角屋)
 さて、今日のお宿も温泉である。
 とりたてて観光に力を入れているわけでもない、
 ごくふつうの田舎町に宿はあった。
 宿は格式張ったわけでもなく、
 それでいて上品な宿だった。
 かなり安い宿(1泊2食つき6000円)だったのに、
 食事は美味しいし量もある、
 部屋は綺麗だし、風呂も広くお湯も良い。
 駅から宿までの道も風情があって良かった。
 ここも温泉を堪能。
 かなりくつろげる宿でした。