<3月11日>
◎日程:サンライズホテル→三内丸山遺跡→三厩→階段国道
     →竜飛岬→青森→サンライズホテル

@三内丸山遺跡
 遅寝早起きが定着したこの旅行、
 移動距離がとことん長いため、
 少しでも観光時間を延ばすには早起きしかない。

 早朝のバスで三内丸山へ。
 これもプランの段階から絶対に外せなかった場所。
 考古学の歴史を塗り替えた大発見、
 弥生の吉野ヶ里、縄文の三内丸山の双璧の一つと来れば、
 これはもう、嫌が応にも期待は高まるってもんですよね。

 到着時間が早すぎて資料館は開いておらず(T_T)
 それでも私達の他に見に来ている人も居た。
 そして広大な遺跡に一歩踏み込むとそこは、、、
 
一面の雪原(T_T)
 若酔の一言:「おーい。全部雪の下に沈んでるぞー。
          時期誤ったんじゃないのか?」
 ごもっとも。m(_ _)m

 しかし、雪原に半分沈んだ竪穴式住居や、
 相当の高さを誇る櫓組み(?)など、
 見て回るには大満足の遺跡です。
 とにかく規模が半端じゃない。

 巨木を組み上げた櫓(舞台?見張り台?建造物?)には
 やはり度肝を抜かれました。
 写真を見て頂くと解ると思うのですが、
 ホントに半端じゃありません。
 
 雪に足を取られまくり、
 動き回るだけで良い運動になりました(爆)
 ここもオススメですね〜。

A階段国道
 三内丸山から青森に戻ると、三厩へ。
 次なる目的地は竜飛岬。
 なにしろ電車の本数が少ないため、電車に飛び乗る。
 津軽線の終点三厩からはバスで揺られること30分弱。
 津軽海峡沿いのバス道(国道339)は景色も最高。

 竜飛のバス停から灯台までは、徒歩。
 さて、ここには奇妙な道が一つある。
 肩が触れ合うような細い道に塗られた赤い舗装。
 民家の軒下、裏路地のような道をクネクネ曲がり、
 少し進むと階段になるこの道、
 実は
国道である。
 先程敢えてバス道に国道の号数を入れたが、
 この道はその延長として、
 遠く北海道へ向かう点線国道の一部なのだ。
 「国道って、車が通る道じゃないの?」
 という疑問はもっともなんだけれど、
 実はそういう国道も全国所々にあったりする。
 (登山道が国道に指定されている
  「登山道国道」なんてのもある)
 種明かしをすれば、
 いずれは道を整備するつもりで
 便宜的に既存の道を
 (ここに通しますよという意味で)指定したんでしょう。
 それにしても、
 階段の手摺りからにょっきりと国道標識が出ているというのも、
 やっぱりなんだか、変な感じですよね。

B竜飛岬
 カメラがない。
 ない。
 
無い!!!

 階段国道の手前でひと騒ぎしました。
 どうやら三内丸山に忘れてきたらしい。
 カメラ自体はどうでもいいのだけれど、
 中のフィルムが勿体ない。
 折角思い出になる写真を撮ったのにと、
 このあたりでプチ沈み。
 とりあえずこれ以降は
 レンズ付きフィルムへ切り替える。
 お金もかかるんだよなぁと思いつつ。
 思い出には変えられない。


 竜飛はとんでもなく風が強い。
 横風をまともに喰らうと足を取られる。
 (雪や氷で足下も危ういので)
 竜飛という地名にもなんとなく納得。
 ふと本州方面を振り返ると、
 風力発電の巨大風車が幾つも。
 これはこれで壮観な景色でした。


 灯台まで行くと、遠く北海道の方面まで見渡せる。
 さすがに岬の突端だけあって、良い景色です。
 薄日が差したので写真を撮り、戻ることに。


 帰りがけに土産物屋にでも寄ろうとするが、
 時期が時期なだけに、ほとんど客が居ない。
 強風で店もほとんど開いておらず、
 海産物の店が1軒だけ、焚き火を焚いて営業。
 なにせ気温が半端なく低い。
 バス停まで戻るまでに凍えそうな勢いだったので、
 おっちゃんと話をしながら
一夜干しの蛸を購入。
 焚き火の権利を得て暖を取ることに。
 極楽。のち、地獄。

C竜飛周辺〜三厩駅
 竜飛ではバス待ちでしばらく時間が空き、周辺散策。
 帯島に渡ってみたり、
 太宰の文学碑の写真を撮ったりするも、
 どうもどこか寒々しい。(時期柄だろうなぁ)


 とりあえずポツポツ歩いていると、
 
「あやしい人や船を見たら110番」
 という見るからにアヤシイ看板を発見。
 「
うーん。工作船?
 という話になり、とりあえず不審者恩田が写真に納められ終了。
 この写真の直後、
 恩田は足下から突き出た鉄柱に足をしこたまぶつけて
流血
 (後日、寝太郎に話を聞くと、拉致云々ではなく
密漁だろうとの見解)

 程なくバスが来て、三厩へと引き返す。
 盲腸線(終点が他の線と繋がっていない行き止まり路線のこと)の、
 しかもかなり目的を持って旅をしないと寄らない駅。
 たまには駅に備え付けられている【来訪者ノート】に何か書こうかと、
 恩田がノートを開いて最後の書き込みを見ると、、、


 『恩田さんへ
  元気で旅を続けていますか?』


 という、どう考えても通常ではあり得ないコメントが。
 (私の本名の苗字は、全国で調べても40軒ぐらいしかない)
 慌ててサインを見ると、【のりしお】!!
 大学のサークルの
後輩でした。
 私の旅程の見当を付け(詳しく教えていたわけではない)、
 私が訪れる直前(前日の最終列車)でこの辺鄙な駅まで訪れ、
 私が読むかどうかも解らないノートにメッセージを残す。
 これはかなりお金のかかった用意周到なドッキリでした。
 
恐るべし、地理学研究部。
 さすがの私もビビリました。
 当の後輩は後日「恩田さんならノート読むと思ってました」と、
 サラリと言ってのけるところがまた、凄いというか何というか。


 もし三厩を訪れる機会がありましたら、見てみて下さい。
 私もそのコメントの直後に言葉を残してきました。

D旅は道連れ
 実は竜飛〜青森まで、同行者が居ました。
 行きの電車の蟹田あたりから、
 津軽線の車内は閑散としてくる。
 なんかどう見ても地元の人間じゃないなぁという人は、
 やはり雰囲気で解ります。

 どこまで行くんだろうとは思いながら、
 竜飛のバス停まで一緒だったので、声をかけてみました。
 どうせ竜飛岬までは一緒だろうし、
 女の子の独り旅、
 シャッターぐらい押してあげられるし、ということで。
 他に旅行者も居なかったことも手伝って、
 けっこう和気あいあいと楽しんで旅が出来ました。
 前日に泊まったホテルが一緒だったとか、
 旅程はどこを回るつもりだとか、
 旅人同士の話というのも、なかなか味があって良い。

 とりあえず、楽しそうだったので若酔とのツーショットを一枚(^^)。

Eタコ
 竜飛岬の売店で、勢いに任せて買った蛸。
 ナイフを持っていたので、
 それでブツ切りにして、
 湯沸かし器で茹でればOKだろうと
 タカをくくっていたモノの、、、
 電熱器のコーヒー用湯沸かし器(コップ一杯用)では
 さすがに事が足りませんでした。(T_T)
 若酔
「生だよ、生!」
 ごもっともで。m(_ _)m

 ごめんなさい。
 ゴミ箱に生臭い蛸を
放置して帰りました。

 ええと。
 ピンクの服はホテルの寝間着です。
 一応、用意された服は着てみる性格なので。
 (自分の洋服が寝汗で濡れるのも嫌だし)