《2001.8.13》

11:八代神社
 『あまりにも何もない島』というのが、
 神島の第一印象。
 そして、
 「排他的だよね」という悪印象も手伝って、
 昼の便で
 鳥羽まで出掛けようということになっていた。
 しかし、その便まで、
 折角だからめぼしい名所だけは
 見ておこうということになり、
 島内の散策に出掛けることになった。 

 集落を見下ろす高台に立つ、唯一の神社。
 メインストリートの石段をひたすら登ると、
 突然、白い鳥居が見えてくる。(写真)
 それまでが住宅密集地だっただけに、
 みえると結構びっくりする。


 そして、ここでほぼ半分。(T_T)
 更に石段を登りきったところに神社がある。
 さすがに眺望もそれなりに良く、
 木々(松)の間に港が望める。


 社は比較的大きく、
 元旦の神事(ゲーター祭)に使う道具が
 納められているらしい。
 
 とりあえず天候回復を願うが、、、

12:神島灯台
 伊良湖水道を望む崖の上にある灯台。
 八代神社の更に上にあり、 
 島内周遊道路(道路と言うより遊歩道)を歩いてたどり着く。
 なにしろ平地の少ない島である。
 結構な高さの場所に道があるため、眺望はよい。
 でも、風の強い日は怖いかも。

 船の時間の関係で、写真を撮ってそのまま引き返しました。
 相変わらず若水は写真を嫌がるので、
 後ろ姿を一枚。

13:神島港〜伊良湖港〜神島港
 予定では鳥羽に出ようと思っていたんだけれど、
 パンフレットに伊良湖(渥美半島)への航路が載っていたので、
 宿の女将さんに聞いてみることに。
 すると、「もうすぐ次の船が出る」ということなので、
 「鳥羽になら、帰りでも寄れるしね。」
 ということで、伊良湖へ向かうことに。

 しかし、乗り場を聞いてみると、
 
「魚市場のトコ」などと言われ、不安になる。
 正直な話、市営船の桟橋すら
 「これでいいの?」と思わせる規模なのだ。
 (まぁ、クルーザーレベルだからなぁ)
 とりあえず、言われたとおりに市場の近くで聞くと、
 「あれだよ、あれ。」と、指を指される。

 「ちょっとした
漁船よりちっこいじゃん、アレ。」
 うーん。これで外海に出て本当に大丈夫なの?
 市営船だってかなり揺れたのに、、、

 まぁ、20分かからないで着くということなので、我慢して乗る。
 天気が回復していたので、
 潮風は気持ちいいし、それなりに面白い航路でした。

 そして対岸、伊良湖に到着。
 着いてみて思ったこと。
 
「何もないね。神島に輪を掛けて。」
 「そうだね、、、」
 とりあえず、道の駅(カーフェリーターミナルも併設)を拠点に、
 ホテルとか食堂とかを覗いてみる。
 「あんまり美味しそうなの無いね。ホテル高いし。」
 「夕食は魚介だろうから、それは避けたいしね。」
 結局、道の駅で出来合いの焼きそばを食べることに。
 そして、特に何もしないまま、次の船で帰ってきました。

 乗船券売り場のヒトコマ。
 「ええと、神島まで大人二枚」
 「往復ですか?」
 「片道でいいです」
 「往復だと若干安くなりますが」
 「神島から来たんですけど、、、」
 そう言えば、航路の名前は「神島観光船」でした。
 本来、伊良湖から出掛けて戻ってくる船だったんですね。
 どうりで、行きは切符売り場が見あたらなかった訳だ。
 (行きは船内で精算しました)

 そしてまた「何もない島」に戻ってきた恩田は、
 「とりあえず、浜に行こうよ。」と、
 嫌がる若水を無理矢理引っ張って浜まで連れて行ったのです。

神島港 神島観光船

14:不動岩・古里の浜
 日差しはそれほどでもなかったように思うが、
 考えてみれば午前中から結構歩き回っていたため、
 首筋や腕が焼け始める。
 「焼くの嫌だなー」とうつむく若を後目に
 (おおっ。これはいい。もっと焼きたい。)と思う恩田。
 折角ここまできたのだから、と、
 無理に誘って浜に出る。
 しかし、余り乗り気ではない様子なので、
 周遊道路を少し奥まで出てみることに。

 すると、「不動岩」と呼ばれるカルスト地形のポイントに出る。
 しかもそこには東屋があり、日陰で休憩できるおまけ付き。
 ここなら、しばらくぼーっと出来るということで、
 ここで若水を休ませ、
 ちょっくら浜で泳いでくることに。(^o^)

 小一時間を目途に時間を決め、
 久々の海の感覚を目一杯楽しむ。
 トイレも売店もシャワーもない、ただの砂浜。
 泳ぐ人影も数組しかおらず、
 人目を気にせず目一杯楽しめるのがいい。
 流れはそれなりに速いのだが、
 慣れている人には心地よく、
 久々に全力で泳いだら筋肉痛になった。(^^ゞ

15:鍾乳洞?????
 若水と合流し、次なる目的地へ向かう。
 島内案内図には、浜の先っちょに「鍾乳洞」があると書いてある。
 るるぶにも同じようなことが書いてあったので、
 一応はヘッドライトを仕込んできたのだが、、、。

 「穴ぢゃん。」
 
「いや、、、穴だよな。」
 会話不成立。
 
 せめて洞門(アーチ型になっていてくぐれるやつ)ぐらいは
 あるだろうと思っていた。

 しかし、眼前(正確には眼下)にあるのは、
 人が一人落ちるぐらいの落とし穴。
 「コレを鍾乳洞って言うのは、、、、」
 
落胆至極。

 宿にさっさと帰って寝ることにする。

16:民宿山海荘〜サマーフェスティバル〜観測
 どうやったらこの土地に4階建て(地下を入れると5階)が立つの?
 というぐらいのノッポ民宿。
 新しくて、設備も整っていて、快適。
 しかも風呂は最上階で、港を一望できる最高のロケーション。
 かなり気に入りました。


 しかし、夕食は宿の都合で17時30分というかなり早い時間。
 「なんでだろうね?」
 と、話していると、どうやら今日は夏祭りらしい。


 雲の切れ間が見あたらず、
 のんびりとテレビなど見てああだこうだとダベっていたが、
 恩田の珍しい物好きがムクムクと顔をもたげてくる。
 「折角だから、見てくるね。」
 と、提灯の点る港へ向かってみると。
 和太鼓の演奏をしている。
 どうやら喧嘩太鼓らしい。
 片方が出したリズムをもう片方が真似し、更に一節加えて打つ。
 それをまた一方が真似して更に一節加え、、、というふうに、
 記憶とリズムを競い合うという出し物。
 よく見たら、宿の親父さんとお姉さんでした。
 半纏姿はかなり様になっており、
 「おおー。」と、私も思わず声を出してました。


 とはいえ。それはあくまで地元のお祭り。
 余所者が近くに行く訳にも行かず、
 とりあえず何か買って帰ろうかと見回してみると。
 「あっ。かき氷!」
 民家の軒先でかき氷を売っており、
 子供に紛れて、ちゃっかり並んで買ってきちゃいました。
 かなり不審な顔をされたけど、、、


 その後、幾たびも窓を開けるも雲の切れ間がほとんど無く、
 いざ切れたから出掛けると、
 途中で既に真っ暗け。
 若水はそれでも1個見ることが出来たけれど、
 なんだか消化不良のまま、メインイベントが幕を閉じたのでした。


                       <14・15日へ続く>