《2001.8.12》
A横浜駅
折角動き出したと思ったら、またもや横浜で停車。
そして、またもしばらく動きそうもない気配。
「もう、どうにでもして」
という諦めムードが車内を支配し、
めいめいに「ふて寝」を開始。
さすがにバックパッカーの皆様は
ハプニングに慣れていらっしゃる。
かなり頼もしい。
そしてここではトータル80分遅れで出発。
B熱田駅
遅れを取り戻すべく猛スピードで駆け抜けた「臨時大垣夜行」は、
豊橋出発時に33分遅れと、ものすごい追い上げを見せた。
「これは、イケルッ!」
と、車内の誰もが確信した時、
『ええー、御乗車の皆様に申し上げます。
只今、名古屋−熱田間にて集中豪雨のため、
全線で運転を見合わせております。
この電車も熱田にて臨時停車を行いますが、
改札は致しませんのでホームから出ないよう、
お願い申し上げます。』
などという寝ぼけた放送が入る。
「おいおい、名鉄動いてるじゃん!」
「改札しろよ!」
という声があちこちからあがるが、
対応をしているようには見えず、かなり怒りがこみ上げてくる。
しかも、名古屋が目前と言うことで私達はデッキに移動しており、
かなり無理な体勢で寿司詰まっていた所だった。
通路ではホームに降りる人やトイレに出る人がごった返し、
更にその中で無関心に座り込む馬鹿者(学生)が居た関係で、
かなり疲弊する。
「つーかさー、回りの状況考えない無神経な奴多くない?」
「とりあえず、どけよって感じ。」
などと、馬鹿者の頭上で皮肉ってみるが、全く効果無し。
やっぱり、こういう若者は再教育が必要ですな。
そして結局熱田で60分停車。
名古屋到着時は90分の遅れでした。
そしてここで例の鳶職のおいちゃんと、学生とお別れ。
その後、無事に付いたかどうか気にしながら旅を続けることになった。
C津城
名古屋までで遅れた分でドッと疲れた我々は、
迷うことなく近鉄の特急に乗車。(爆)
それにしても、近鉄は安いし、早いね。
津で乗り換えて津新町へ。
ここでは藤堂高虎の築城した「津城」へ。
石垣(半分以上は修復?)と掘が残っていたらしい。
そう言えば、久しぶりの城攻めだ。
「藤堂高虎の銅像の馬で2ケツしていい?」
などと宣うが、回りに人が居たので断念。
かなり残念。(T_T)
下の写真は入り口付近。
D伊勢神宮(外宮:げくう)
津城から伊勢市に向かおうとするが、
JR路線のあまりの使え無さに腹が立ち、
時間が勿体ないので再び名鉄へ。
(18切符の意味が、、、)
とりあえず神格の高い神宮は面白い。
なんと言っても雰囲気が良くて、
かなり荘厳な空気が感じられる。
更に、神格が高いので御神体までの距離がかなり遠く、
門前で拝まされることに。(写真)
祈祷を頼めば中に入れるのだが、、、
とりあえず厄払いでもして貰おうと、
勇んで頼みに行ったのだが、
一番格下の御祓いで5千円、、、(普通は3千円)
「そりゃあ、格の違いでしょう」
と、若水に冷静に突っ込まれるが、
旅行先の2千円の違いはデカイ。
「じゃあ、厄落としの分は豪遊するということで」
厄払いはしないことに決着。
更にグルメツアー開始。
「んじゃ、ますは【伊勢うどん】喰いにいこっ!」
参道のオンボロ食堂を避け、駅構内のうどん屋に直行。
釜揚げうどんを溜まり醤油ベースのつゆにつけて食べる。
かなりしょっぱい。そして、うどんは限りなくコシがない。
「あんまりだったねぇ」
ということで、バスに揺られて内宮(ないくう)へと向かった。
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E伊勢神宮(内宮:ないくう)
外宮から内宮まではかなり遠く、
バスでも20分ぐらいかかる。
着いてみると、
外宮と違って旅行客がてんこ盛り。
ワラワラと歩いているので、
なんとなく荘厳な雰囲気が
薄まっちゃうような気がして、
ちょっとガッカリでした。
小学生の時に来たことがあるんだけど、
その時は
早朝(5時頃)だったからなぁ、、、
それでも、例えば玉砂利とか、石段の蛇紋岩とか、
一つ一つがかなり高価で、
格式の高さは感じられました。
写真は内宮入り口の太鼓橋(かなり通行の邪魔)。
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Fおかげ横町
内宮の参道にある土産物屋街です。
有名な「赤福」の本店もあり、
(もちろん箱で買って宿で若と食べました)
民芸品、などいろいろ見所一杯。
ただ、鳥羽で見たい物があったのと、
雨で混んだ場所にいたくなかったため、
近所の食堂に避難。
名物「手捏ね寿司」を食べる。
なるほど。美味しい。
っていうか、漬け丼じゃねぇの?
Gミキモト真珠島
今度は珍しくJRの接続が良く、
改札の時点で1分前。
慌てて切符を探すも間に合う気配がなかったので、
手のひらだけ見せて無理矢理改札を通過。(オイオイ)
無事に快速「みえ」に乗り込む。
鳥羽ではまず市営船の待合所に荷物を放り込み、
真珠を見に出掛ける。
いざ買うと言っても基準も目利きも出来そうにないので、
とりあえずミキモト真珠島にて目を肥やすことに。
真珠の選別や作業工程が見られるばかりでなく、
海女のすもぐり実演などもある。
でも、ちょっと高い。(入館1500円)
真珠で作った夢殿や法隆寺・クラウンなどが展示されているが、
ハッキリ言って【成金趣味】の枠を出ていない。
工芸品としては、、、どうかな?
そして待望のお買い物。
真珠島内にある土産物屋で済ませることに。
なに?
贈る人間がいるのかって?
8月中に母親の誕生日があったので丁度良かったんです。
それと、ユニセックスなデザインを探して選んだので、
15000HITのプレゼントとして放出します。
どうよ、これなら文句ないでしょう。(爆)
H佐田浜港
伊勢湾フェリーの港が整備されているのに対し、
市営船の離島桟橋はとんでもなくさびれている。
神島の地図を探して、どうにか1枚の紙切れを手にする。
民宿の場所さえ解らなかったので、
小さいながらかなり頼りになった。
西日の差す薄暗いロビーで船を待つが、
なにしろすることもない。
とりあえずHPの掲示板に投稿して気を紛らわせる。
でも、
なんだかんだ言いながら、
こういうさびれた場所って好き。(爆)
I神島港&民宿なぎさ・古里の浜
小型のクルーザーで揺られること40分。
小雨の中に現れた神島は、
かなり急な斜面に囲まれた島だった。
船には地元の高校生や主婦ぐらいしか乗って居らず、
あとは商店などの定期的な荷物の積み卸しに忙殺されていた。
観光客など居るのか?という有様で、
急に放り出された2人でしばらく呆然とする。
気を取り直して宿に向かうが、
何しろ道が狭い。
メインストリートと地図に書かれていた道でさえ、
人が3人並んで歩けない。
そして階段に次ぐ階段で、内部は迷路状。
地図があっても迷う。
気が付いたら民家の庭だったりして、、、。
やっとの思いで民宿を発見。
中に入ってくつろぐと、長距離移動の疲れがどっと出る。
とりあえずメシが出来たというので別の部屋に移動すると、
かなりの量の魚介類が。
おお、サザエが2つに鯛が丸ごと、、、
やっぱり漁労の町なのね。
夜半、若水は足の関係で外に出られず、
やむなく一人で島内を探検。
ヘッドライト一つで歩くのは危険かとも思ったが、
周遊道路(島内唯一車が走れる:ただし半周のみ)で、
街灯もそこここにあったので歩いてみることに。
「とりあえずは観測できるところを探そう。」
ということで、島内唯一の砂浜へ向かう。
雲は相変わらず速かったが、
雲間に星が見えたので、希望を捨てずに出掛けることに。
途中、浜の近くにある小学校から太鼓の音が聞こえる。
夏祭りでも近いのだろう。
微妙にリズムが合っていないところが面白く、
浜に着いた時は、
太鼓をBGMに浜に寝そべった。
久しぶりの星空、天の川もしっかり見える。
ここでしばらく流れ星を見ていたが、
曇りがちで思うようには見えない。
10個程見たところで、
若水も宿で待っているので
帰ることにした。
<13日へつづく>
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