遊覧航路企画11
★☆ペルセウス座流星群観望2001伊勢神島☆★

◎日時:2001.8.11~8.15
◎参加者:若酔・恩田
◎行程:
 
<8/11>
  品川
 
<8/12>
  品川→横浜→熱田→名古屋→津新町→津城
  →伊勢中川→伊勢市→伊勢神宮(外宮)→伊勢うどん屋
  →伊勢神宮(内宮)→手捏ね寿司屋→赤福本店
  →ミキモト真珠島→佐田浜(鳥羽市営船)ターミナル
  →神島港→民宿なぎさ→古里浜
 
<8/13>
  民宿なぎさ→八代神社→神島灯台→神島港
  →伊良湖港→神島港→神島不動岩→古里浜
  →民宿山海荘→サマーフェスティバル→桂光院境内
 
<8/14>
  民宿山海荘→神島港→佐田浜港→上野市
  →伊賀上野城→忍者屋敷→山車会館→伊賀上野
  →柘植→亀山→桑名→美濃松山→養老→大垣
  →(大垣城or穂積駅)→大垣駅前ロッテリア→サンクス
  →ムーンライトながら
 
<8/15>
  →東京


W−Potac時代から続く年一回唯一の定例企画
【流れ星を見よう!】
という誠に乙女チックな企画であり
職場で言おうものなら結構恥ずかしい思いをしたりする


対象が学生の低額プランということもあり
18切符を使って遠出の企画を立てたのだが、、
年を経る事に参加者がガンガン減るという受難な企画でもあり
今回も気が付いたら社会人だけ
(しかも2人)ということになってしまった

かといって社会人が根性でGETした長期休暇をずらせる訳でもなく
更に言えばお盆の超繁盛期に企画を立て直すこともできない
(新幹線も丁度良い時間は既に満席)
ということで、
たまには鈍行もいーだろー
というやけっぱちを決め込んで行って参りました


今回の基本コンセプトは
例年の
「高原と星」を覆して
【海と星】

もちろん本気のメインは流星群であり
人工の明かりが少ない
観光シーズンでも人がほとんど居ない
そんな場所を選んだ結果
伊勢湾に浮かぶ「神島」になりました


《2001.8.11》
@品川駅(※写真がないのは、初心者鉄と思われたくなかったからです。)
 「青春18切符」という切符を御存知だろうか?
 期間内の1日に限り、
 
JR全線の普通列車に乗り放題という夢のような切符である。
 毎年、夏・冬・春の学生が休みの期間に限って発売され、
 5枚セットで12500円という破格値である。
 「普通列車(いわゆる鈍行と快速のみ)」という制約はあるが、
 頑張れば1日(本当に24時間かかるが)で九州まで行ける。
 また、「18切符」と言っても年齢制限があるという訳ではなく、
 ハタチ越えようがシルバーになろうが構わず使えるところが嬉しい。


 そんな18切符ユーザーの定番として必ず名前の挙がる「大垣夜行」
 鉄ちゃんなら泣く子も黙る超有名長距離鈍行列車。
 品川(東京)から大垣(岐阜県)まで鈍行という、
 車両が悪ければ死ぬ程カラダを痛めつける殺人列車でもある。
 昔は通年の運転だったのだが、
 数年前に同一行程を走る
「快速ムーンライトながら」が登場し、
 繁忙期のみの臨時列車となった。
 (正確に言えば昔も繁忙期は2編成の「大垣夜行」が走っており、
  通年の「大垣夜行」にあぶれた人を乗せる「続行便」と呼ばれた。
  その続行便の名称が、現在の臨時大垣夜行となるわけだ)
 ムーンライトながらは全席指定の快速列車で、
 もちろん快速なだけに18切符ユーザーも乗車できる、
 フカフカシートのかなり乗り心地の良い車両である。
 それ故、繁忙期の予約倍率はとんでもない状態で、
 予約開始日(発売日の一ヶ月前)の朝一番でさえ、
 各駅の緑の窓口には長蛇の列が出来る。
 今回、私達も予約を試みたが全滅、、、。
 仕方なく殺人的混雑の予想される「大垣夜行」に乗り込むことになった。


 前振りが長くなりましたが当日の品川駅の東海道線臨時ホーム。
 列車の発車が23時50分(入線は23時20分)だと言うのに、
 若水氏に頼んで並んで貰った時間は19時。
 なんと4時間も前である。
 というのも、前回(1995年8月の岡山)の経験で、
 18時ぐらいからポツポツ人が並んでおり、
 車内の通路に座って寝る人間が出る程の混雑を知っていたから。
 恩田も終業後にすっとんで品川入りし(19時30分)、
 そのころには既に座れるギリギリぐらいの人間が並んでいた。
 「2人ってことは、知らない人と相席になるって事だよね」
 「確か、2人席もあったと思うけど、、、」
 という心配も束の間、
 列前方に並んでいた2人と話しているうちに意気投合し、
 その4人で席に着くことに。


 そして入線。
 「おおー!」というどよめきが起こる。
 修学旅行(団体)用のハイグレード車両が入線したのだ。
 「やったー、これで少しは快適だぜ!」
 と叫びつつ車内に突入。
 前列の2人を巻き込んだことで実質の先頭となった私達は、
 (この二人は16時頃から並んでいたらしい)
 座席を選ぶ余裕まであって無事に着席。
 お互いの素性と行き先を話し出す。
 「俺、
鳶職の30歳。行き先は京都に出てSLに乗りに行く
  (そして日帰りで東京へ)レッズファンだ。」
 「僕はスポーツライターを目指す
学生20歳
  彼女に会いに長崎まで。」
 そして我々の紹介も済んで「不思議な組み合わせ」などと言われる。
 若水の鋭い突っ込みに会話もかなり和やかに進む。
 しかし、、、


 『御乗車の皆様に御連絡申し上げます。
  只今、熱海−早川間におきまして、
  
集中豪雨のため、運転を見合わせております。
  発車の
目途は立っておりません
  なお、御乗車になれないお客様がホームに
大勢いらっしゃいます、
  今一歩お繰り合わせの上、御協力を御願い致します。』
 
 一気に高まる車内の不安。
 既に車内は通路に立てるだけ立っており(通勤列車並み)、
 更に乗車する余裕など無いに等しい。
 そして出発前から遅れが決定。
 私達は良いが、
 長崎に向かう学生は既に焦りの色を隠せない。
 そう、遅れる時間によっては九州までたどり着けなくなるのだ。
 焦ってiモードで接続検索を掛ける学生に、
 「大丈夫だよ、2時間ぐらいの遅れなら博多までは行けるよ。
  博多から深夜バスを使えば、お金はかかるけど長崎には着けるよ。」
 と、通路で座っている兄ちゃんが助け船を。
 どうやらこの人も博多まで乗るらしい。
 そして、その兄ちゃんが取り出したのが
【大型時刻表】
 よくよく車内を見回すと、
 コンパクト版はもとより、
 あっちこっちで時刻表が、、、、。
 
「うわー、鉄率高っ!
 若水よ、その発言は殺されるぞ。(特にこの列車では)

 そして0時40分。50分遅れでようやく発車してくれたが、、、
 
                         
<12日につづく>