| 《5月30日》 
 
 
@相倉集落(世界遺産/農村景観百選)世界遺産で知られる白川郷と五箇山。
 一般的には白川郷の方が有名で、
 五箇山(ごかやま)と言っても「どこそこ?」と言われてしまう。
 本来はセットなんだけどねぇ。
 そして、五箇山の指定地は
 「相倉(あいのくら)」「菅沼」の2集落を中心に点在する。
 
 朝早く起きたのは良いが、
 相倉に着いてもゲートが開いていない。
 『みなさんの生活がありますので、
 早朝や深夜の観光は御遠慮下さい。』とのこと。
 この遺産の凄いところは、
 やはり人々が実際に生活していることだろう。
 昨年訪れた飛騨の里(高山市)では確かに囲炉裏に火を入れていたが、
 所詮は動態保存。実際に生活しているのとは明らかに違う。
 納得して、國盗りがてらドライブをして、再び戻ってくることにした。
 
 ゲートが開くのを待って集落に入る。
 どっしりとした合掌造りの民家がドデンと建つ様は、
 「おにぎり」みたいでなんだかかわいらしい。(^^)
 そして写真に注目、
 【窓から布団が干してある!】
 「ほんとだ、生活してるんだぁ。」と、
 当たり前にしても感慨深いものがある。
 生憎の霧雨だったけれど、
 それが逆に、集落を落ち着いて見せていたような気がする。
 何度か書いたことがあるけれど、
 日本の伝統的な民家建築には、雨もよく似合う。
 どことなく西洋建築に比べて地味だからだろうか。
 
 朝一番の観光だったせいか、
 ほとんどの売店が開いて居らず、観光客も私独り。
 それだけに、無駄に観光地の雰囲気が無く、
 素朴な集落の良さを味わえた。
 こうして写真を見ながら思い出してみると、
 本当に山深く大変な土地だったことがよく解る。
 
 
A菅沼集落こちらは相倉に比べると小規模な集落。
 川の畔にやや散在する形で集落がある。
 散在している分、
 どことなく長閑で、暮らしが見える気がする。
 
 
B岩瀬家(国指定重要文化財)白川郷・五箇山に3件ある旧家の内、
 最大の規模を誇る合掌建築。
 なんと5階建て!である。
 こちらも実際に人が住んでおり、
 その維持の大変さは想像して余りある広さだ。
 多くの古民家建築と同様、
 上層階は養蚕場となっている(現在は養蚕はしていない)。
 女主人の気さくな語り口を炉端で聞き、
 一通り見て回ると、
 その大広間で寝ころびたくなった。
 高い天井、木の焼ける匂い。
 なんだか懐かしい、そんな不思議な感覚の家でした。
 
 
C荻町集落(白川郷・農村景観百選)合掌造りの集落としては世界遺産指定地最大。
 さすがに観光客が多いせいか観光化されているが、
 保存に力が入れられているため、イメージを壊す程ではなかったのが救い。
 何しろ集落の規模が規模なので、歩いて回るにはかなりの時間が掛かる。
 また、路地が入り組んでいるため、路地歩きをするだけでも楽しい。
 どこもかしこも合掌造りだし。(笑)
 土産物屋の牛串や団子を頬張りつつ、テクテク歩き回る姿をよく見かける。
 土産物屋自体が合掌造りだったり、喫茶店が合掌造りだったり、
 もう「なんでもあり」って感じもするが、それだけ良く保存されている証拠だろう。
 時間を掛ける程に面白くなること請け合いである。ゆっくりしよう。
 
 
 
|  D荻町展望台 荻町集落を見下ろす高台にある。
 上から見る集落には圧倒される。
 狭くはない平地に立ち並ぶ
 その合掌造りの数!
 それも、
 山深いことも十分に解る
 景色とのベストマッチ。
 View Point 的には、
 白川郷&五箇山随一です。
 
 余禄ですが、
 この展望台のすぐ近所で
 【脱輪事故】を起こしました。
 JAFを呼ぶも、
 何しろ場所が場所なので到着まで1時間以上かかるとかなんとか。
 腰が悪いので独りではどうすることもできず、
 一応はジャッキアップしてタイヤの位置を修正し、
 近所の民家を襲撃して若い兄ちゃんを一人借り出すことに。(恥)
 誕生日だというのに散々な目にあったと思いながらも、
 JAFの助けを借りずにどうにかなったので、
 (レンタカーの破損申告もナシ!)良しとしようかな。
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|  E宗祇水(名水百選) 名水に興味を持ってから、
 訪れてみたかった場所の1つ。
 郡上八幡は水都、
 あちこちで湧口を見つける。
 そのシンボルとも言えるのが、
 この宗祇水。
 思ったよりも狭く、
 写真を撮るのもなかなか難しい。
 (苦心の跡が見えるでしょ?)
 湧き口には社が建っています。
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F吉田川遊歩道郡上八幡では「郡上踊り」と共に有名なのが、
 子供が【大人の儀式】として
 橋から川へ飛び込むという夏の風物詩。
 さすがに時期がまだちょっと(かなり)早かったので、
 実際に飛び込む場面は見ませんでした。
 橋の上から川面を見ると、身が竦む高さです。
 高所恐怖症の私には難題で、
 今だった飛べないんじゃないかと思います。
 両岸には橋の半分ぐらいの高さに、
 飛び込みようの練習台もありました(笑)。
 これは、一度飛び込むのを見てみたいものです。
 
 
 
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| 吉田川・結構深い | 新橋・両岸に飛び込み練習用の台がある |  
 
|  G郡上八幡城 城があれば、攻め落とす。
 国盗りをやっていると、
 どうしてもそんな考え方になってきます。
 若水に言わせれば
 「見る価値のない城は見ない方が良い」
 ということになるんですが、
 どうも貧乏性で、
 違いが解らないなりにも
 見たくなるわけです。
 天守は大垣城を模したもの。
 眺めは抜群です。
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H郡上八幡の鍾乳洞群さて、郡上八幡の周辺にはかなりの数の鍾乳洞があり、
 それらの多くは観光化されている。
 もちろん自然洞も数多い。
 そういった自然洞を把握するには、
 役場が発行している「全図」と呼ばれる地図を調べるのが手っ取り早い。
 当該市町村の全域が描かれた地形図で、
 縮尺は(1:10000〜1:50000)など様々だけれど、
 その特徴として、
 当該市町村が指定した文化財や景勝地が記載されていることがあげられる。
 地形図だけ合って位置も詳しく書かれているので、
 洞窟や湧き水、巨樹などを探す際には参考になる。
 (財政的に余裕のない自治体は発行していないこともある)
 地理畑の人間には、この全図を集める趣味の人も多い(私もその一人)。
 そんなわけで、まずは役場で全図をGET!
 それを元に、調べておいた洞窟を探し、車で探索を開始。
 
 まず最初に向かったのが「大滝鍾乳洞」。
 落差のある洞内滝で有名な鍾乳洞。
 (日本一と言っているが私の知る限り3位以下である)
 面白いのは、洞口まで専用ケーブルカーでガタゴト登ること。
 また、内部はそれなりに広く、高低差もあり、
 二次生成物(鍾乳石など)もあるので、
 冒険気分は満喫できるかと。(あくまで素人さん的には)
 飛騨大鍾乳洞ほど俗でないことが救い。
 
 そして次に向かった縄文洞から、
 美山洞・郡上鍾乳洞と、3洞連続で休業中(T_T)。
 結局、1つしか観光できずに郡上八幡を後にすることになった。残念。
 
I下呂温泉+ドライブ今日も移動距離は長い。
 途中の休憩地に選んだのは、下呂温泉。
 昨年の高山紀行の際も、下呂には立ち寄った。
 今の旅行は無宿旅なだけに、
 1日1回は温泉に立ち寄るように心がけていた。
 まぁ、汚れ落としと言うよりは、
 長旅の疲れ落としって感じだけれど、
 やはり、入ると入らないでは大きく違う。
 
 八幡を出た後、雨足が急に激しくなり、
 下呂周辺では豪雨と呼べる程の降りの激しさだった。
 目指すは昨年立ち寄った「クアガーデン露天風呂」。
 込み入った温泉街の坂道を軽自動車が右往左往して、
 やっとたどり着いたところに休業の看板。今日は厄日か?
 とことんついてないと思いつつ土産物屋へ。
 ここで晩飯の下呂の駅弁
 &土産として銘菓「下呂の香り(音読してみよう!)」を購入。
 折角なのでどうしても温泉に入りたい、
 土産物屋の主人に尋ねると、
 近所に公衆浴場があるとの情報をGET!
 早速、銭湯「幸の湯」に向かう。
 ごく普通の銭湯かと思ったら、
 小さいなりにも寝湯やジャグジーがあった。
 そして、5m*5m程の温泉プール(野外)もあり、
 なんだかんだと言いながら小一時間の湯浴みを楽しんだ。
 
 そして中津川までの長距離移動。
 激しい雨の降る中、景色が見えずにげんなりした夕の道を走る。
 途中で伊那&飯田へ高速で向かうなどして國盗りをするも、
 夜道ではあまり面白味もない。
 少し疲れたところ、
 中津川まで戻り、ショッピングセンターで夕食(21:00)。
 下呂で買った笹寿司は夜食として、久しぶりのマクドナルド。
 一気に俗世間に戻った気がする。(笑)
 そう言えば、中津川は松本以来、久々の都市だ(爆)。
 ショッピングセンターで漫画を買い、
 今晩の宿泊地、道の駅きりら坂下へ。
 さすがに長距離移動&睡眠不足の疲れが出てきたので、
 早めに就寝(22:00)したのでした。
 
 
 
【31日へ】
 
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