|
ちょっといいですか？ 学図研ニュース編 第４回「神話の崩壊」 最近、肝臓を壊した。 １９歳の若さにして【脂肪肝】、立派な成人病である。 おかしいな？ と感じたのは２月の頭。 蕁麻疹が頻繁に出るようになり、 痒くて溜まらない日々が続いたのである。 もともと胃腸が悪いので蕁麻疹はしょっちゅうなのだが、 今回は今までと違って全身に出るし、 頻度も桁違いに多い。 手足や背中なら放っておくところなのだが、 （私は医者が大嫌いなのだ） 顔はおろか、 いわゆるインキンと勘違いされるような場所にも出てしまい、 人前に出られない状態に困り果ててしまった。 これには、医者嫌いも降参である。 痒さにはなんとか耐えられるが、 人前でそれらを掻きしだくほど 羞恥心が欠落している訳でもないので、 おとなしく、幼稚園からかかりつけの内科に駆け込んだ次第。 で、その診断が【脂肪肝】なのである。参った。 原因は消化不良と栄養の溜まりすぎ。 要するに食べ過ぎか酒の飲み過ぎということである。 でも、私としては いつものように食べていつものように寝ているだけ。 それほど偏った生活をしている覚えはないのだ。 大学は１月３１日から春休みに突入し、 飲み会はここ１ヶ月近く御無沙汰である。 この前献血したときにも、異常は発見されなかった。 （献血をすると、 各臓器から出る酵素の血液溶解度によって 健康診断を無料で送付してくれる。 そこに、肝機能の項目もある。） 私からしてみれば、 「なんで？」 という心境である。 無茶な飲食をさせられた新歓コンパでも潰れなかった肝臓が、 突然すぎるリタイア。 しかも、定期的な【血抜き】でも発見できなかったなんて。 でも、考えてみれば確かにその兆候はあったのかもしれない。 どんなに食べても万年やせ形で、 【やせの大食い】を地で行っていた私が、 ここ１年で突然太りだしていたのだ。 ます、腹が出た。そして、頬に肉が付いた。 昨年４月に175cmで58kgだったのが、 現在は72kg前後。 【太らない神話】の崩壊である。 幸い、着やせするタイプなので、 （男でこんなタイプだったって嬉しくも何ともないが） 腹の方は隠せる。 しかし、顔の方はどうにもならず、弛むに任せるのみである。 自分で言うのも何だが、 高校時代は結構シャープな顔をしていた。 が、今は何？ 冴えない【マスオさん顔】である。 目元にも険しさが無くなり、 『柔和で穏やかな顔になったね』 なんて言われて気をよくしていたのだが、 頬が心持ち弛んだ今となっては、 凛々しかった頃が恋しい限りである。 定期テストのストレスが無くなったから柔和になったと 勝手に思いこんでいた自分が馬鹿らしい。 でも、まさか病気の前兆とは、、、。 現在は食事療法の真っ最中で、 大好きなポテトチップも骨付きカルビもハンバーガーも、 さらにはバターやチーズなどの乳製品までも、、、。 友達と遊びに出かけても、一人だけ食事がわびしい。 別にお金がない訳じゃないのに。 目の前の友達はこれまた美味しそうに食べる。 それをうつろな表情で見ながら、 小梅を囓りつつ毒下しの緑茶を飲む私。 自業自得なので友達を責める気はないが、 これはもう生殺し状態である。 一刻も早く自分の好きなものが食べたい！！ という欲求を必死で押さえつつ、 力一杯に大根おろしを擂（す）る今日この頃である。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
|