遊覧航路企画15
★☆焚火キャンプ五日市☆★

◎日時:2002.2.12-2.13.
◎参加者:真猿・バウ・恩田
◎行程:
 <2/12>
  越谷→上尾→川越→清瀬→田無駅北口
   →青梅→澤之井(小澤酒造)→西秋川キャンプ場(泊)
 
<2/13>
  西秋川キャンプ場→数馬の湯→月夜見第二駐車場
   →山のふるさと村→奥多摩サービスセンター
   →真猿家→バウ家→恩田家


ここのところ焚き火をやっていななぁ
そんな話が出たのは昨年末
同じくこの3人で飲んでいて何となくそんな話になった

「キャンプに行こう」
これはオイラも最近ずっと言っていたことで
Webちょっ?のタキビストシリーズもそうだし
とにかく焚き火をしたかった

そんなことで企画がスタートし
年を越して日程の都合が付いたのが2月
「この時期って寒いよな」
まぁ寒くたってどうにかなるだろう
いつも八ヶ岳の真冬に焚き火してたんだから
ということで決行

近場のキャンプ場で
この時期営業しているところは少ない
好きこのんでこんな時期に来る酔狂な客など居るはずもなく
(まぁ、現にここにいるのだが)
色々探した結果
W-Potac記念すべき第一回企画
および
最大参加者となった全体部会の舞台となった
西秋川ドライブイン・キャンプ場だけがテントサイトを開いていた

また、今回は車企画
ダッチオーブンや鉄板・テントなど
割と荷物が多かった恩田家付近でレンタカーを調達
あと二人の交通の便がよく
五日市方面に抜けやすい田無で待ち合わせ
この企画がスタートした


《2002.2.12》
@澤之井(小澤酒造)
 田無での待ち合わせで真猿を見て一言。
 「なんでそんなに身軽なんだ?」
 「え?」
 「寝袋は?」
 「無いよ。」
 「今日、テント泊なんだけど。」
 いきなりの先制パンチ。相変わらずのボケッぷりだ。
 そしてバウ登場、
 運転に不安が残る恩田と運転者交代。
 寝袋問題はとりあえず置いておき、出発。
 (毛布を借りて何とかしようということに)

 恩田:「今日は何喰いたい?」
 二人:『肉!』
 恩田:「んでもって、何飲む?」
 二人:『酒!』
 んじゃ、折角だから地元の酒蔵行って買うか。
 ということで青梅市内の澤之井へ寄り道。
 しかし、、、
 恩田:「休みだよ、、、(T_T)」
 ある程度の予想はしていた。
 三連休直後の火曜日だからなぁ。。。

 一応、直売所で酒自体は買うことが出来た。
 本来なら聞き酒や蔵見学も出来たのに。
 ちょっと残念。
 下の写真は、敷地内の鐘を突くバウ。
 かなりのパワーで突いた為、大音響だった。
 次いで真猿も突かせたが、
 恥ずかしがり屋のためあまり響かず。(^^)
 性格の差ですなぁ。
 (無理矢理やらせた俺にも問題はあるが)

ままごと屋にて

A夜宴
 まずはキャンプ場にチェックイン(?)。
 荷物をテントサイトに移動し、
 テントを設営してから買い出しへ。

 五日市街道の途中にスーパーがあったと記憶しており、
 そこで買おうと思っていたら閉店していた。
 仕方がないので戻って買い物を済ませ、
 水用のポリタンクを忘れたので灯油タンクとポンプを購入。(笑)
 何しろテントサイトから炊事場までがかなり遠い上、
 夜は凍るというのでポリタンクがあるとなにかと便利だからだ。

 鉄板で焼き肉、ダッチオーブンで味噌チゲ鍋と献立が決まり、
 テントサイトに帰着後、ビールで乾杯してから夜宴を開始。

左上:鶏団子を捏ねるバウ(左)と真猿(右)
右上:竈は2つ。鍋用(奥)と鉄板用(手前)
左:割とおいしそうでしょ?

B焚火馬鹿
 薪は1束400円なのだが、
 燃えやすく炭になりにくい為、すぐに燃え尽きてしまう。
 3束購入して、2時間後には無くなる気配。
 すぐ隣のコンビニに行けば売っているけれど、
 (普通、コンビニで薪なんて売ってないと思うけど)
 このままだといくら掛かるか解らない。
 それに、大木が燃えていないと、雰囲気が出ない。
 恩田:「じゃあ、探しに行くか。」
 バウ:「そうしますか。」

 ということで、流木を拾いに敷地内の河原へ。
 恩田とバウはヘッドランプを持参していたため、
 (調理の時に両手が空くし、何かと便利なんです。)
 真猿は火の番。
 河原には割と燃える物が落ちている。
 秋川は割と大きな川なので、
 増水時に運ばれてきた流木がけっこう落ちていた。
 また、付近の崖で斬り倒された木々が放置されており、
 それをそのまま運んできて燃すことにした。
 うーん、やっぱり焚き火はこれぐらいじゃないと。(爆)
 キャンプ場にとっては薪代にならないので迷惑だろうけど、
 あんまり馬鹿らしい値段で買うのも嫌なので、
 全部燃やして証拠を残さない様に使い切りました。

 あとは、焚き火回りはいつもの通り。
 文章にする様なことではなくて、
 飲み会と一緒で雑多な話に花が咲く。
 酒を飲み、火をつつきながら緩やかな時間が流れていった。

左上:戦利品の薪(笑)
右上:長い薪は炎で焼き切る
左:灯油タンク&ポンプ
  便利でした。(爆)

C敗北
 深夜2時を回った頃、あまりの寒さに限界が来る。
 なるべく徹夜をしようということだったけれど、
 やはり翌日のことを考えるとそうも言っていられない。
 1泊だとこういう制約が生まれるので、
 純粋に楽しみきることが出来ない気がする。

 そして、いざテントで寝ようかという段になって、
 「毛布二枚じゃ、やっぱり寒いよな、、、」
 それに、寝袋だけでもやっぱり寒い。
 結局、レンタカーの中で寝ることに。
 大敗北である。
 
 しかも、酒と焚き火臭の入り交じった濃ゆい空気。(爆)
 レンタカー会社の人に陳謝。ごめんなさいね。

《2002.2.13》
@祭りの後
 焚き火の朝はなんだか悲しい。
 中途半端に焼け残った木の色と
 消し炭の黒・灰の白。
 「火桶の火も白き灰がちになりてわろし。」
 (清少納言:枕草子第一段「春はあけぼの」の続きで
         冬の朝の場面)
 とは、このことなんだろうなと、いつも思う。
 
 焚火は光。
 夜の暗さに、炎の赤が映えるからこそ風情がある。
 明るいときに、火は見えない。
 黒い炭は暗闇に溶けるのに、
 朝になればすべてが白々しく顔を出してしまう。
 夜と朝でこれだけ情景が変わると、
 嫌でも祭りの終わりに引き戻される。
 それがなんだか、もの悲しい。
 タキビスト諸兄には、この悲しさが解ろうかと思う。

 再びここで火を熾(おこ)し、
 キャンプサイトの整理をする。
 テントを干し、鉄板を片付け、
 不要なゴミを燃す。
 皆が集まってきて焚き火を囲みながら、
 口に出さずとも
 「終わっちゃったなぁ」
 という雰囲気が場に流れる。

 そうしていつも心がそぞろになったまま、
 焚き火の朝は終わるのだった。

A数馬の湯
 時間に余裕があるので、
 檜原の温泉に出掛けることにした。
 それはやはり、焚き火の匂いを落とすという目的もある。
 日の出のつるつる温泉や奥多摩もえぎの湯、
 数馬や小菅など、最近の多摩地域には温泉設備が充実している。
 せっかく来たので、
 檜原から奥多摩湖に抜けて帰ろうと言うことで、
 数馬の湯を選んだ。
 私もこの温泉は初めてである。

 車で走ること40分強で温泉に到着。
 周辺はかなり鄙びており、
 本当に東京都なのか?という感覚に陥る。
 各旅館で日帰り温泉も実施している様なので、
 ドライブがてら立ち寄ってみるのも面白いだろう。

 温泉はそれほど大きくないが、
 近隣住民の憩いの場として賑わっていた。(^^)
 平日の朝(と言っても11時)からこれだけ賑わっているとは思わなかった。
 露天・泡風呂・ジャグジー・打たせ湯と、割と揃っており、
 それなりに楽しめる。
 修学旅行宜しく水を掛け合うバウ&真猿。
 うーん、良いキャラクターだ。(^^)
 肌がつるつる。アルカリ性なのかな?
 寝違えたカラダに染み渡る、良い温泉でした。

B奥多摩周遊道路
 数馬から奥多摩湖へは奥多摩周遊道路を進む。
 カーブが多くてなかなか楽しい道である。(^^)
 と、ここで雪が降り始める。
 標高がどんどん高くなるにつれ、
 横殴りのぼた雪になる。
 「東京も降ってるのかなぁ。」
 「いや、ここも一応東京都なんだけど。」
 さすがにここまでくると東京都とは言い難い。
 尾根一つ向こうはもう山梨県だ。
 晴れていれば眺望の良いという月夜見第二駐車場に車を止める。
 やはり雪で何も見えないが、
 折角なので1枚。

どこを見てるんでしょうか?(笑)

C山のふるさと村
 奥多摩湖の手前(数馬側)にある東京都の宿泊施設。
 大島にある「海のふるさと村」と対になる施設で、
 キャンプサイトやバンガローなどがある。
 都民の森が近所にあり、
 周りは本当に手つかずの山々ばかり。
 環境が良ので(反比例して交通の便は悪いが)、
 色々と使えそうではある。車があれば、ね。

 ここには、ランチを摂るために入ってみたが、
 連休後直後ということで、レストランは休み。
 ビジターセンターらしきところは開いており、
 やはり都の施設、
 周辺の自然環境や出没する動物などの展示が行われている。
 ボケッと展示を眺めていると、
 係のお姉さんが出てきて、
 いきなりクイズを始める。(爆)
 答えは後の黒板を見ればすぐに解るのだが、
 初心者っぽいので(かなり台詞を噛む)
 とりあえず解らない振りをしてみたりする。

 モモンガやホンドリス、貂も出没するらしい。
 キツツキ・カモシカ・猪・ニホンザル・ハクビシンなど、
 割と多くの動物が目撃されているらしいので、
 そういったパンフレットなども充実していた。
 今度はここでイベントを組むのも面白いかも。
 奥多摩湖も近いし。

D奥多摩サービスセンター
 「山ふる」(略称はこれに決定)で昼ご飯を食いっぱぐれたので、
 奥多摩駅前のいつもの食堂で昼食を摂ることに。
 サービスセンターと言っても、
 バスターミナルに併設された土産物屋と食堂があるだけ。
 その潔の悪さが面白い。
 それにしても、
 色々な小説に取り上げられて有名だった、
 駅前の奥多摩そばがなくなったのは悲しい限りだ。

E帰路
 そんなこんなで企画は終了。
 そのまま真猿家・バウ家でそれぞれ車を降り、
 恩田家の帰着は19時。
 駆け足だったけど、それなりに楽しかった2日間でした。

 ただ、
 やっぱりキャンプは最低2日欲しいところ。
 翌日の心配をしないで無茶ができる日程を組みたいね。


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