〔第2部:大島編〕
@さるびあ丸
・今まで某部の合宿やらなにやらで
数回出掛けた大島。
いつもは二等船室の絨毯で転がり
ながらの雑魚寝だったが、
今回は社会人ってことで一気に
特一等へランクアップ!
なにっ!浴衣があるっ!
専用の電熱調理器があるっ!
(湯沸かしだけだが)
タオル・石鹸などのお泊まりセットがあるっ!(しかも個人用)
あまりの待遇にビックリする。
しかも、出航前にも指定席は優先的に乗船できるし。
4人部屋ということで、時期柄、相部屋になってしまったけれど、
丁度いいぐらいの人数だったら、天国だね、これは。
高い値段に見合うだけの居住性はありますよー。
・ひさしぶりなので、
海から見る夜景を楽しみ、
特に横浜の大桟橋からの夜景は最高でした。
さすが、海からの眺めがいいように計画配置された街並みだけあります。
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A御神火温泉
・伊豆大島の本港は元町港なんだけれど、
この時期は海が荒れるため、岡田港に変更される場合が多い。
この日も例外ではなく、やっぱり岡田港に到着した。
また、到着直後に限り、
元町への連絡バスが無料で運行される。
今回はとりあえず岡田で夜を明かすつもりで居たのだが、
(岡田港ターミナルの2階は無料休憩室になっている)
観光パンフレットを見ると、
早朝からやっている町営温泉があることを知る。
(船が到着する時間には開いてるよん)
朝ご飯も食べられそうだというので急いで移動する。
・浜の湯(水着着用の温泉)のすぐ隣に出来た新しい温泉で、
打たせ湯やジャグジー、サウナ・ハーブ湯がある。
水着を着用すれば温水プールにも入れる、手頃でいい施設。
持ち込みは禁止だが、軽食も摂れるのが嬉しい。
目の前にバス停があるので、
観光施設が開くまでの休憩地に丁度いいです。
いいお湯でした。
・後述の「おさんぽシャトル」に割引券が付いており、
その他にも早朝だと割引がある。
B火山博物館
・元町〜岡田間の各所にある観光施設をめぐる
循環型観光バス「おさんぽシャトル」の一日乗車券を買う。
港を除いた停車するすべての観光地の割引券がセットになっており、
数カ所回る予定があるのならとても便利だ。
(1日券でなくても区間ごとに運賃を払って乗ることも出来ます)
・温泉でのんびり朝食と仮眠をとったオイラ達は、
始発のお散歩シャトルで火山博物館へ。
・世界的に有名な火山である三原山、
1980年代の噴火に関する展示と、
溶岩などの現物展示は解りやすくていいと思う。
が、なにしろ若酔もオイラも学芸員教育を
中途半端に履修した経歴があり、見る目はそれなりに厳しい。
・形態展示だけではなく、
「折角裾野にあるんだから、
山頂が見える巨大な窓をつくってそこに説明を書き込め」
という若酔の「見せ方」の工夫を挙げれば、
(事実、取り入れている博物館は多い)
「広さを生かし切れずに視線導線が乱れている」と言う指摘も。
・結論。
地学屋・地形屋・地学屋には一長一短。
普通の人には歯ごたえがあっていい。そんなかんじ。(笑)
Cぱれ・らめーる
・貝の博物館です。
1980年代に作られたまま手入れが良くない(と若水氏が推定)外観。
観光客が来なくなったホテルを改造したような(と恩田が推定)内装。
展示は割と面白く(オイラは貝殻好きで図鑑も持ってるし)、
珍しい貝も多く、元蒐集家コレクションを受け継いだだけあるというところ。
保存も丁寧、
場末の資料館にありがちの白く色が飛んだ貝はありませんでした。
・オイラ個人的には「オオイトカケガイ」「フデガイ」「ウサギガイ」「キリガイ」
「タコブネ」「リュウキュウアオイガイ」などは是非見て欲しい貝だなー。
Dリス村
・みなさん「リス」と言われてイメージする映像はどういうものですか?
尻尾がポワポワでくるっと巻いた尻尾?
縞模様の入った小さな顔と体?
つぶらで可愛い瞳?
はーい、いいですかぁー?
この村に入る前にみなさんに一つだけ注意しておくことがありまぁーす。
今すぐそーいう安易な幻想は捨ててくださーい。
ここに居るのは【飢えたケモノ】でーす。
気を抜いた瞬間に餌食になりマース。
ほんとうデース。
シッカーモ!(一昔前のクレ●ラシルのつなぎ外人さん口調で)
えっらくぶっちゃいくデース。
正式には「タイワンリス」というのだが、
(ちなみに上述の可愛いのは「シマリス」でヤンス)
どことなくドブネズミを思わせる小汚い灰色の毛並みの悪さ。
ケバだった歯ブラシを思わせるボテッとして動きのない尻尾。
不躾に睨むような、目つきの悪い三白眼。
んでもって、毛並み最悪ハリネズミみてぇ。
これが、エサ袋を狙って大挙して突進してくるの。
どうかんがえても
【襲われている】感じしかしないんだよね。
あるところに気合いを入れて着飾った御婦人がおりましたとさ。
「いやぁー!
もうないっ! もうないわよっ!
無いっていってるでしょぉおおおおお!!!!」
まるでJOJO口調。(爆)
おやおや、あちらでは乳飲み子が……。
「びぇえええええええええ!!!!」
あぁーら、ちびっちゃったのかしらねぇ〜。
運が良ければそういう光景も見られます。
・かく言う私も襲われてきました。
いやね、5年前にも襲われてるんだけどね。
動物に囲まれると、それだけでもう良いっていうか。(爆)
これだけけなしておきながら、なかなか楽しいんですよ。
とりあえず、高価な服&毛羽立ちの多い服はやめた方が無難。
オイラもバックスキンの服に爪を立てられてガジガジになりました。
買って2回しか着てないのに。(T_T)
・タイワンリスの他にも色々居ます。
シマリス、ミーアキャット、うさぎ(時期によって触れないときもある)、
キジ、プレーリードック。あれ、こんなもんだったっけ?
5年前にウサギさんに囲まれたときの写真を載せておきます。
幼獣は可愛いですね。思わずラヴリー(爆)って感じです。
・最後に、ここの食堂にある「島海苔丼」というのは、
乾燥した島海苔(千切った焼き海苔を磯臭くした感じ)に
目玉焼きが乗っているものです。
ていのいい海苔玉丼?(おいしいけど)
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まずは手乗りに挑戦!
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あっという間に囲まれるの図
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←襲われるの図
表に3匹、
裏に1匹へばりついてます。
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ぶっちゃいくタイワンリス
(1998.03.28撮影)
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なんかこわいっす
(1998.03.28撮影)
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うさうさ(幼獣)はかわいいねぇ〜。
今回は触れなかった。
(1998.03.28撮影)
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うさうさに囲まれるの図
コレもコレで怖い。
(1998.03.28撮影)
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E大島公園
・動物園と植物園(椿園)と自然公園(海岸遊歩道)の総称。
都の施設で、売店以外どこでも全部無料なのが嬉しい。
特に動物園は、貴重な動物の繁殖を目的としており
(ZOOストック計画という)
園内には放し飼いにされている動物も多く、
誰もが優しく接するため、
ほとんど全ての動物が人になついている。
そう、言わずもがな恩田大歓喜(狂喜乱舞とも言う)のスポットだ。
合宿中にも毎日のように訪れては、
暇に飽かせてエサを撒くのが好きなのです。(^^ゞ
正面ゲートをくぐってまず驚くのは、
【極彩色のインドクジャクが闊歩していること】
エサのピーナッツをおずおずと差し出すと、
ちゃんと手から食べてくれるし。
リス村で居たタイワンリスも半野生化
(動物園の内と外を自由に出入りしている)して居るのだが、
あそこのように襲ってくるわけでもなく、
近づいたり遠ざかったりしながら、
「えさちょうだい?」を繰り返す。
こっちのほうが遙かに性格が良い。(^o^)
恩田のお気に入りは「キョン」という偶蹄目の動物。
鹿の一種なんだろうけど、
大きさが猫ほどしかなく、黒目がちで可愛い。
立ち止まるときは前足の片方をちょこりんとあげる癖があり、
警戒している様もなんかいいのだ。
しかもかなりのお馬鹿で、
ピーナッツの殻だけでも受け取ってしまい、
もしゃもしゃと食べてから
「食べられないよぅ〜」と言った具合に吐き出す。
何度やっても変わらないので、ちょっと意地悪をしてしまう。
雌の方が角が無い分かわいらしい。
エサが無くても、
指を出すとハグハグと食べたがるいやしんぼがおり(写真)、
甘噛みがくすぐったくて、ちょっとからかってみました。
んもー、コイツら可愛すぎっ!
他にも、人を見ると突進してくるラマや
(こいつも可愛いが迫力ありすぎ)
ぬぼっとしていてやる気のないロバ
(でもエサ見ると寄ってくる)
いっぺんに寄ってくると怖いアヒル
(こいつにもくちばしで噛まれた)
角が格好良いハナジカ
突然集団で鳴き始めるのが怖い七面鳥
(こいつらの顔は魔女みたいで怖い)
何を考えているのかよく解らないエミュー、
以上の動物は、直接手から餌を食べてくれました。
あと、ゲージに入っているアライグマや象ガメ、
バーバリーシープやニホンザル・ワラビー・ラクダなどは、
夜行性だったり塀に囲まれていたりご機嫌斜めだったりして、
餌をあげられませんでした。
そんなに広くない園内だけど、
これほど楽しめるって言うのも珍しいですね。
とにかくエサ袋(1袋100園)をたくさん用意して
(すぐ無くなる上に園内では売ってないからね)
いろんな動物と仲良くなって下さい。
年中無休、大晦日も元旦も元気に営業してました。
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園内を闊歩するクジャク
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哀愁漂う雌クジャク
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ハナジカと若酔
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アタシがラマよ〜♪
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雄のキョン可愛いッス
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雌のキョン
人見知りしないいい子でした。
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←指をハグハグとしゃぶる牡キョン
一旦慣れると甘えてきます(^o^)
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F初日の出
・そうです。
この企画のそもそもの目的は
【21世紀の夜明けを体験すること】
なのです。
・出発当日の天気予報では雨模様
ということで、
あまり期待しないで出掛けた
この大島旅行でしたが、
なぜか行く先々で天候に恵まれ、
宿泊地まで雨知らず。
・しかし、さて日付が変わるという段になって天候がおかしくなり、
深夜には霧雨が降る始末。
「まぁ、天候の悪さはいつものことだし」
ということで、
とりあえず年始電話をするべく携帯をとるが不通。
やっぱりねーとは思いながら50回ほど頑張るが不通。
諦めて寝る。
・翌朝7時。
どうせ雨だろうと思って起きるとなにやらまぶしい気配。
「やべっ!晴れてるっ!」
どうやら夜が明けてしまったらしい。
【世紀の変わり目からしてこれかよ!】
自分に悪態をつきつつ若酔を起こす。
「いや、寝てるよ。」
というつれない返事。
しかたなく宿の前の桟橋に出掛け、
登り行く世紀の太陽をパシャリ。(写真)
どんな願掛けをしたかは内緒だよ。(笑)
割と殊勝な願いだから、叶うとみんなが嬉しい願いなんだけどね。
海が荒れており、かなりダイナミックな景色でした。
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G三原山噴火口
・「せっかくここまで来たんだから、三原山に登ろうよ。」
という若水氏の希望で、三原山に登ることになった。
前日に切符を手配しておき、
バスの出発(大島公園始発)にあわせて送迎バスを予約、
帰りは山頂から出発港への定期バスが多いため、
流動的な時間計算で山頂へ。
出発港が元町だったら、
13時から営業している「浜の湯」にも行けると踏んで、
行動を早め早めに前倒しする。
・御神火茶屋までしかバスは行かず、
そこから山頂までは片道60分と書かれている。
帰りのバスまで2時間。
更に1時間遅らせても船には間に合うが、
乗船手続きに手間どると微妙な時間。
・結果「早足で行けるところまで行ってみよう」ということになり、
とりあえず坂道を駆け下りてスタート。
途中、結構へばったけれど、
40分ほどで到着。
・荒涼としていてなかなか良い風景です。
カルデラの深さもなかなかだし、
展望台からの眺めもいいです。
帰りは余裕が出来たのでゆっくり戻り、
茶屋で焼き烏賊などを食べつつバスを待ちました。
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御神火茶屋から
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火口付近の溶岩原
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展望台・若酔
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たまにはこーゆーポーズも(^^ゞ
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Hさるびあ丸
・帰りは特二等船室へ。
なんか普通の船室に二段ベットを並べただけの部屋。
位置的にも割と揺れる場所なので、
やっぱり特一等ほどではない。
枕も固くて四角い例のヤツで、
唯一良いのはお金を出して毛布を借りなくて良いことぐらい。
ただ、カーテンでプライバシーは保護されるので、
ゆっくり寝て帰るには好都合の場所でした。
そして、船は再び竹芝桟橋に到着し、
人混みを避けて大門から大江戸線へと移動、
若酔は上野御徒町乗り換え、
オイラは月島で乗り換えとなり、
解散となったのでした。
<総評>
・なかなかハードな3日間でした。
初日は徹夜明けの上にボウリング・食べ放題・ビリヤードにカラオケ。
大島でも精力的に動き回ってたから。
結構翌日の疲労が大変でしたよ。
年寄りはこれだからイカンです。(笑)
・大島は特に楽しかったですね。
何度も来ている割には、
三原山なんて御神火茶屋までしか行ったこと無かったし。
そして何よりも、大好きな動物立つとの戯れ(というか襲われ)が、
一番良かったなぁと思っております。
キョン最高!(まだ言ってるよ)
・たったふたりになってしまい、最初はどうなることかと思いましたけど、
それなりに楽しめて良かったですね。
これからも遊覧航路でバシバシ企画して、
色々な場所に出掛けたいですね。
それが、今年を含めた今世紀の目標かな?(笑)
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