9/1
・くりよりうまいじゅうさんり
 (栗よりうまい十三里)
 「サツマイモ」の事。
・サツマイモは
 江戸より十三里離れた川越の特産品であることから、
 九里(栗)+四里+(うまい)=十三里
 との掛詞になってます。
 江戸の人は巧いこと考えるもんです。
 後年になると更に「半」が付き、
 十三里より更に旨いとの触れ込みに変化していくようです。
 焼き芋屋さんがこの文句を繰り返しながら
 売り歩いたというのですから、
 歴史のあるキャッチコピーですね。
 初めて解説を聞いたとき、
 あまりの出来の良さに一発で覚えました。
・実はこれには、後日談があります。
 十三里と呼ばれる前、
 サツマイモを「八里半」と呼んていたとの話を聞きました。
 「栗(九里)」に「近い(けど及ばない)」から「八里半」、
 だそうですが、
 サツマイモを「美味い!」と言いたい焼き芋屋は
 それが面白くない。
 それで「栗」を越える意味で十三里を捻り出したとのこと。
 これを聞いて、
 私の中で「十三里」が更に生きた言葉になったのは
 言うまでもないでしょう。
・言葉遊びでも、
 練りに練られたものには面白い説得力がありますね。
 落語聞いて洒落でも学んでみようかな。


9/16
・大一大万大吉(だいいちだいまんだいきち)
 家紋(もしくは戦国武将の旗印)の一種。
 字面からしても縁起が良いのは解って頂けるかと。
 文字をそのまま配置するタイプの家紋で、
 「大一大万大吉」と「大吉大一大万」の2種がある。
・関ヶ原に散った石田三成の旗印として
 (一部で)広く(?)知られる。
 縁起担ぎの家紋は戦国武将でも結構多いですが、
 大概は軍神信仰なんですよね。
 (上杉謙信の「毘の字」とか、毛利元就の「渡辺星」とか)
 そんななかで、
 ただただ目出度い尽くしなだけの旗印っていうのも欲がない。
 どこか現実離れしたした感じがするのは私だけかな。 
・恩田が銅鑼焼きを拵えるとき、
 包装紙は大一大万大吉をあしらったものを使います。
 (パソで適当に自作)
 和菓子って、
 なんかこう、
 そういう吉兆や瑞兆を織り込むことが多いので。
 幸せのお裾分け。
 いずれ機会がありましたら。ね。

9/17
・コンポスト運動
 生ゴミを土(堆肥)にすることで、
 行政のゴミ処理コストを削減したり、
 都会を緑化したりしようという試み。
 でも、昔昔はどこの家庭でもやっていたんですよね、
 畑の隅にゴミ穴を掘って捨てたりして。
 それが出来なくなってきたので、
 簡単に生ゴミを発酵させて土に還す専用器ができた。
 それがコンポストです。
 最初に書きますが恩田はやっていません。
・コンポストはプラスチックの樽みたいな物で、
 蓋を開けてそこら辺の土
 (なければ園芸用の腐葉土など)を入れ、
 その上から生ゴミを投入。
 更にその上から土を被せたり、
 発酵促進剤や米糠を混ぜ込んだりして、堆肥化します。
 生ゴミの大半は水分なので、
 結構簡単にゴミが減らせるらしく、
 なおかつ家庭菜園(ベランダ菜園)では
 有機野菜がつくれるとあって、
 それなりに人気があったりします。
 都市部ではあまり見かけませんが、
 コンポスト購入に
 「自治体の補助が出るトコロもあったりする」ので、
 (しかも意外と多い)
 興味のある方は自治体に聞いてみましょう。
・なお、最近は電気式の生ゴミ処理機が発売されてます。
 結構高いけど、前記の通り、補助が出たりもします。
 購入金額の半額程度で上限2〜3万の補助でしょうか。
 (電気式の場合。タンク式も半額程度で2〜3千円。)
・今回の謎単掲載のためちょっと調べてみたところ、
 段ボール+ミミズで作ったりもできるそうです。
・集合住宅で周囲に理解者が居ない場合、
 臭気(上手にやればほとんど発生したいんだけど)や
 虫害(もとはゴミですから)などで、
 微妙な関係に陥ったりしそうな気配。
 御近所付き合いが「疎」な人には向かないと思います。
・ゴミ発電なんて目じゃないね。
 数年前からひっそりと応援中
 (自分では作っていないので、あくまでひっそり応援。)
 さぁ、土いじり大好きな父ちゃん母ちゃん爺ちゃん婆ちゃんに、
 早速報告だっ!
※過積載な自重(自己体重)こそがエコ違反との声は
 とりあえずスルーの方向で(苦笑)。

9/18
・ミルメーク
 大島食品工業(株)の製品。
 学校給食で懐かしい人も多いかな?
 牛乳にコーヒーやココア、イチゴなどの味を付ける魔法の粉。
・今も出ている学校があると言うことですが、
 実は私の通っていた小学校では、
 ミルメークは一度も出た覚えが無いのです(>_<)
 同じく学校給食の定番とも言われた「ソフト麺」も未体験。
 今では学校給食を再現した喫茶店なんかもあるらしいですが、
 是非一度行ってみたいところ。
・最近はスーパーでも、
 牛乳に入れるポーションタイプの調味液を目にしますね。
 ジャンクな味がたまらないのです。
 明らかに人工合成物の香りがするのが何ともチープで。好き。
 駄菓子でもなんでも、「本物志向」が高まる中、
 こうした駄文化っていうんでしょうか、
 そういうのも無くして欲しくないなと思う恩田でした。


9/20
・グリーストラップ
 床に油を撒いて、誰かを転ばせる罠の一種。
 、、、ではなく。
・飲食店関係に設置された、廃油等集塵装置。
 飲食店の排水は、そのまま垂れ流すと環境をブッ壊すので、
 食品カスや廃油を集めるための装置の設置が
 義務づけられております。
 これが夏場になると臭気を発して臭いんだ(T_T)
 週に一度はドブさらいの気分です。
・ちょっと前までは
 ディスポーザー
 (生ゴミなどを粉砕してそのまま下水に流す装置)
 なんかが普通に使われていたらしいですけど、
 (うちはもともとそういう便利なのは装備されてなかった)
 今は御法度ですね。
・御家庭でも廃油の扱いには注意しましょう。

9/21
・擬洋風
 日本の建築様式のひとつ。
 生粋の日本の大工さんが、
 見よう見まねで建てた洋風建築のこと。
 専門の洋館建築を学んだ人が建てる分には、
 擬洋風とは言わないです。
・文明開化の後、
 明治から大正にかけて、
 西洋文化にお憧れて、各地に擬洋風建築が産まれます。
 特に、庁舎・病院・学校など、
 権威の象徴とも言うべき建物が、
 こぞって洋風に変わるというのは、面白いもんですね。
 建築は割と世相を反映する物が多く、
 結構流行がハッキリ出るんです。
 そのあたりに、
 私が建築探訪をやめられない理由があるのかと。
・ということで、
 好きです、擬洋風。
 見た目は洋風なんだけれど、
 中身(工法)はバリバリの和風だったりして。
 見よう見まねでも貪欲に文化を取り込んでいく、
 矛盾(無秩序)との危ういバランスのなかで、
 新たなものが化学変化して造られていくような、
 そんな感覚があるんですよね。
・最初は「奇妙な建築」という評価でしかなかったんですが、
 近頃やっと、「味のある建築」として、
 評価されつつあります。
 流行の理由はともかくとして
 時代を象徴する建物ですしね。
 取り壊しが進まないよう、
 保存の方向で動いて欲しいなと思います。
 (入館料払ってちゃんと見に行くから)
 文化財クラスとして残せないなら、
 せめて近代化遺産の方向で、、、
・個人的に観た中では
 松本の旧開智学校
 山形の旧済生館が、好き。
 函館の大正湯なんかは、現役で銭湯やってます!すげぇ!
 函館、弘前、鶴岡、長崎なんかには、
 まとまった地域に擬洋風の建築が多数残ってますね。
 (あくまでも自分が観てきた地域での印象ですが)
 神戸の異人館は外国人技師の手による物が多いので、
 一概に擬洋風とは言えませんが楽しそうです。
 一度行ってみたい。
 東京も、広い範囲で残ってるんですよね。
 (壊された物もいーっぱいありますが、、、)
 一個一個訪ね歩くのは大変ですが、
 たまに無性に観たくなって出掛けてみたり。
・擬洋風も、語感が悪いとして語句の置き換えがありそうです。
 (謎単に登場する単語はそういうのが異常に多いね)
 「擬」が「偽」と混同され、
 「ニセモノ扱い」されるんだそうで。
 まぁ、「洋風」という言葉の中に
 「西洋のような」という意味を含んでいるため、
 更に「擬」を重ねるのは適切ではない、
 と言う意見もあるんだそうですが。
 なんかとってつけたような反論だなぁと思う次第。
 定着した言葉が標準語なんだってば。
 (若者言葉に対してもそれは言えると思う。
  取捨選択されて残った言葉が
  「生きた言葉」なんだろうなと。) 

9/24
・吊り天井
 近代に実在した大仕掛けトラップ。
 「天井が落ちてきて、下にいる人間を押し潰す。」
 というとにかく物騒な代物。ドリフも顔負けですよ。
 忍者屋敷や大名屋敷、商家など、
 いわゆる身の危険を感じる人(猜疑心が強いだけか?)が
 設置する最後の手段。
・政(まつりごと)に絡んだ例としては、
 【宇都宮吊天井事件】というのがあります。
 江戸幕府の要職にあり、権勢を誇った本多正純だが、
 (父親は家康の謀臣、本多正信)
 その権勢を疎ましく思われたのか、
 ありもしない将軍秀忠暗殺の企てをでっち上げられ、失脚。
 居城であった宇都宮城に吊り天井があったという事実はない。
・実際に吊り天井を見学できるワクワクスポットは。
 ・飛騨民族考古館(岐阜県高山市/医者の家)
 ・甲賀の里 忍術村(滋賀県甲賀市/忍者屋敷)
 などなど。
 私は飛騨高山で見ました。
 「今は固定されてます。」と聞いても、
 下の部屋には入りたくありませんでした。
・埼玉県川越市の「蔵の資料館」、
 三重県伊賀市の「伊賀上野城」でも
 見たような気がしたんだけど、
 ネットで調べるも確証を得ず。
 ということで候補から外しました。
 出掛けた人は情報頂けると有り難いです。
 もしくは
 「俺(私)はここで吊り天井を見た!」
 という目撃情報なども。
 【全国吊り天井MAP】とかつくってみたり。
・ついでなので「吊り天井の見分け方講座」。
 1:天井と壁の間に不自然な隙間がある。
 2:柱や壁の上部に縦方向の擦り跡がある。
 3:天井高の割に階段が長い。 
 4:主人がやたらと席を外す。
 5:なにやら天井の軋む音がウルサイ。 
 以上のことがあったら疑ってみよう!
 不仲なはずの友人に突然自宅に招待されたら、
 それはそれでとっても怪しいぞ。
・ってなことを考えていたら、
 そういえば今は公共事業でも吊り天井造ってるんですね。
 (宮城の地震でプールの天井が落ちましたね)
 現代でも通用するようです(T_T)。
 幸い怪我人も出ませんでしたが。
・影牢とか刻命館とかのダークサイドゲームでも登場。
 侵入者をサクっとプチッとやっつけます。
 大仕掛けなので、設置するコストも結構掛かります。
 にしても、
 やってて楽しいけど家に起きたくないゲームだな、影牢。
 2は面白いのかしら。ドキドキ。

9/26
・440Hz
 標準音。
 国際的にラ(A)音をこの振幅数にする、と決めている。
 でもまぁ、
 楽団や楽器によって差はあるようで、
 442Hzのところもあったりとか、します。
 ギター調弦用の音叉も、ポーンと叩くと440Hzです。
・時報の低い音や、電話のツーツー音なんかも、
 440Hzだったりします。
・あ、今回はまともな単語過ぎて面白くないなぁ。


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