一遍の詩に
           
  by:若水

遊覧航路といふ現象は
仮定された有機交流電灯の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしよに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電灯の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち その電灯は失はれ)

訳)
遊覧航路というところは
仮定された有機交流電灯のひとつの青い照明である。
(恩田雅彦と、掲示板に書き込みをする輩と、
 存在を表さない人達の複合体)
電車の窓から流れる風景や、
これから共にトラブルに巻き込まれるであろう参加者といっしょに、
あれもこれもと詰め込んだ恩田氏の旅行予定に振り回されて、
あちらこちらと動き回りながら、
それでも懲りずにまた参加する、そんなタフな人達です。
(メンバーは残り、W-Potacは失われ)

2001年6月12日、宮沢賢治の弟・清六氏死去、合掌。


            若水(花押)


<恩田の繰り言>
・この原題である「一編の〜」は、
 ストレートすぎて、だれも触れてこないだろうなぁ〜と、
 コメントを諦めていたシリーズ。
 こういう所に目を向けてくる、というのは、
 さすが結城氏、というところだよね。
・【明滅】ってところが、遊覧航路企画に填ってるよね。
 必ず【滅】の部分があるのに、
 【明】の部分もそれなりにあるから、参加してしまう。
 そこはかとなく自虐っぽい臭いのする、
 「言い得て妙」な言葉ですな。(笑)
・ともあれ、
 「あれもこれも詰め込む」のは、
 きっと性分なんでしょう。
 雑多な知識に雑多な話題、
 それが雑多なコンテンツとして、
 収拾なく、際限なく拡大(拡散?)していく感じ。

  若:「整理しろよ」
  恩「そのうちな」

 そして今夜も、雑多なページがまたひとつ、、、。