ちょっといいですか?
学図研東京支部NEWS編 
あとがき:「パーソナリティ」

長い間、身勝手な文章にお付き合いいただきまして、
有り難うございました。
はじめは、
みなさんを笑わせるような文章を書こうと思っていたんですけれど、
なんだか途中から自分についての話ばっかりになってしまいまして、、、。
一つのことをテーマにすると、
それについてとことん考えないと気が済まないのが、
私の悪い癖です。
重苦しいテーマだとは思いつつも、
約一年間、自分というものについて考えてきました。
途中、考え方が二転三転して、
始めと今とでは全然考え方が違うなぁというのが、
素直な心境です。
最後の方は、
「読み飛ばされてるかも」と考えたりもしましたが、
どうせ自己満足の世界ですから、
とことん主張の濃い文章を載っけてもらいました。

ただ、この連載で一貫して言いたかったこと。
それは『考える大人になりたい』ということ。
そして『味のない人間にだけはなりたくない』ということ。
いつでも好奇心と感性を忘れない、
一緒にいるだけで良い刺激になるような、
そんな味のある大人を見かけなくなりました。
子供の頃にあった、
良い意味での冒険心や無邪気さ、
そういうものを大事にする大人に、
常々なりたいと思ってきました。

それが伝わったとするのなら、
ここで連載をさせて頂いていた意義というか、
目標のようなものが達成出来たんじゃないかなと、
そう思います。

今となって若干後悔していることは、
ちょっと対象を間違ったかなぁ、という点です。
テーマ設定で言っても、
どちらかというと私と同年代か、
もう少し若い年代
(自分に自信がないとか、
 そういった自己形成で悩んでいる人達の年代)
に向けた、
『こういう考え方や生き方もあるぞ!』的な、
そんな文章だったと思うんです。

そしてもう一つ。
自分の周りのごく狭い範囲でしか、
ものを見ていなかったなぁとも、
最近よく思います。
自分の意見を持つことも重要だけれど、
それに凝り固まっていた自分にも、
少し反省しているところです。
大学に入って、友達も増え、彼女と呼べるような人もできて、
自分の考えの浅さを痛感しています。
自分について考えることは、
ひとまずあと5年ぐらいはやめにして、
もっともっといろいろな見方を養うため、
ここでの連載も今回で辞めさせていただく決心がつきました。

これからはまた別の場所へ、
新しい風を探しに出掛けようと思っています。
またご縁がありましたら、
宜しく御願いいたします。

ありがとうございました。

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<note>
初出:1997/01/21
   学校図書館問題研究会・東京支部ニュース1997年1月号
   「パーソナリティ」
再掲:2003.05.27
   HP遊覧航路
   「同題」
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・学校図書館問題研究会、
 その東京支部ニュースに寄稿していたシリーズの最後、
 私はこのような形で締め括りました。
・結局は5年と経たずに「自分」への回帰を許してしまい、
 こうして重い文章をさらしている私であります。
・社会人となり、HPという発表の場を得て、
 ある意味ではこの頃からもう一枚ぐらい、
 脱皮はしている状況だろうと思います。
・未だ「味がある大人」とは言えないなぁと思いつつ、
 まだまだ自分に「遊び(余裕)が足りない」と、
 つくづく自分の器の小ささを痛感する今日この頃でありました。
 5年なんてあっという間なんですね、、、(T_T)