【第3回ゲテ汁大会】

 遂に3回大会を迎えたゲテ汁大会。
 「ネタが尽きた」「飽きた」などと言われていたにもかかわらず、
 集まってしまったゲテ汁が46本(復刻版含む)。
 そして、集まってしまった参加者(剛の者)も6名。
 (恩田・若酔・和泉・首領卵男・屍・水上)

 未知への探求心?
 メーカーを笑い物にするため?
 いーえ。
 みんな狂っているだけです。(爆)
 しかし、
 どんなにも高等な弁論を前にしても、
 「いいじゃない、好きでやってんだから。」
 という開き直りも感じられるようになりました。
 みなさん、成長しましたね。(笑)

 さてさて、今回は第一回大会が行われた場所で、
 リベンジ大会ということになりました。

<プロローグ>
・19:00に仕事を終え、19:30に電車の飛び乗る。
 接続の悪い電車を立川−拝島と乗り継ぎ、
 武蔵五日市の高架駅舎に降り立ったときは、
 既に21:00を回っていた。
 先発隊から携帯に連絡が入り、
 ゲテ汁大会に事もあろうに
「コップを忘れた」などと宣うので、
 駅前のタイムズマートでコップと自分の分の食料を買う。
 再び駅前に戻り、タクシーに乗り込む。
 (終バスなどとっくに出尽くしているのは時刻表で確認済み)
・15分程で、目的の星竹山荘に到着。
 途中、
まがりなりにもプロだというのに、
 タクシーの運ちゃんは坂道発進でズリ下がり、
 狭隘(きょうあい)道路でのすれ違いでバンパーを
しこたま擦っていた。
 1540円という、どう考えても運ちゃんの大赤字という料金を、
 すまなそうに支払い、灯りの漏れるバンガローへ急ぐ。
 相変わらず急崖の崖っぷちだ。
 
<以下の一段落は「料理の鉄人」風のナレーションでお楽しみ下さい。>
 わーたーしーのー気(憶)が確かならばぁー、
 下には地質断層(ひょっとしたら
活断層の可能性もあるぐらいのやつ)も
 走っていーるはずであーる。
 まーさーにーゲテ汁にふさわしいスリリングな立地条件はぁー、
 参加者達の心を掴んで離さないのであーる。
 (疲れたので、以上でナレーション終わり。)

・現地で先発隊と合流した私は、
 予め頼んで置いた資料整理(ゲテ汁のデータベースを製作するべく、
 原材料・輸入業者などの一覧表を作成しているのである)を回収し、
 机の上を整頓して、開会への準備を進めた。

<前半戦:1局〜20局>
・21:40 開会宣言。
 この時点での参加は5名。(恩田・和泉・屍・首領卵男・水上雪兎)
 ルールは第一回大会同様、抜け麻雀。
 (面倒なので知らない人は1回大会のページを見よう!)
 東南西北と白の5枚を引き、白が最初の抜け番で、ゲテ汁を指定。
 初っぱなから抜けた和泉の陰謀により、ゴク苦ウコンが選ばれる。
 第一回大会の教訓
「手作りをするな、安手でツモあがれ!」からか、
 1飜のみの鳴き麻雀が主流となる。
 字牌を鳴きまくり、一気に手が進んでいく恐怖の早上がり麻雀だ。
 そのためか勝負の決着も早く、1回大会のような流局が極端に少なかった。
・また、参加できなかった
同志(嫌な言い方だなぁ)からの連絡も頻繁にあり、
 都合が会わずに一度も参加できていない
「めそ氏」や、
 皆勤を狙っていたにもかかわらず来れなかった
毒空木氏(毒汁については、
 主催者と同じく布教者の分類に分けられるぐらいの達人)からの電話。
 そして、22:30頃には
『まだ、電車動いてるかなぁー。』という、
 
若酔氏の信じられない電話が入る。
 そして、
そのまま新宿から電車に乗って来てしまうところが凄い。
 (到着、00:30頃)
・6人になると、抜け番が2回連続と言うことになる。
 その間に、各自休息・保温・補食・胃洗浄などの時間を過ごし、
 本戦への復帰にむけて体調を整える。
 が、この麻雀には1つ大きな
落とし穴がある。
 
「勝ちも負けもしない人間」は、ずーっと打ち続けなければならないのだ。
 そして、
 いつ負けるとも知らない対局の渦の中で藻掻いている人間が居た。
 
【屍】である。
 勝ちも負けもしないかわりに、ツモ上がりで割を食い続け、
 次第に体力が衰えて行く様は、
 
アリ地獄に迷い込んだ微小昆虫のようだった。(なんまんだぶ)
・前半のヤマ場は、
スプーン系中華食材2連発と、米乳系リットルクラス巨頭
 【ライスウム】
 前回苦汁を舐めた恩田のリベンジが実り、中華食材が屍にHit!。
 しかしその後、反撃を喰らってまたも恩田が食材にHit!
 もはや食材は運命的な物なのか?
 いずれにせよ、既に抗体が出来てしまったのか、味覚が麻痺したのか、
 何も感じずに飲んでしまった自分に怖い物を感じた。
 そして、双璧の巨頭ライスウム。
 なにしろ量があるので
(945ml)
 直撃(フリコミ)の場合はコップ一杯という条件をつけ、
 3回に分けて飲む方式を採った。
 その結果、抜け番でライスウム指定したはずの若酔が最終HIT!
 
さらに怒りを込めた若酔が、連発でライスウムを指定、
 5局連続でライスウムを掛けた戦いが行われた。
 そこで、恩田が今大会最高手をツモ上り、恐怖の米乳地獄が幕を閉じた。
 ライスウムを回避できたのは恩田ただ1人であった。
・更に、今大会では「臭いや味の強いゲテ汁」が多く、
 特に「ウコン」「ニッキ」「シナモン」「ゴーヤー」など、
 コップ自体に臭いがついてしまい、
 その後のゲテ汁との相乗効果によって苦戦を強いられた参加者も
 少なくなかった。
 特に、米乳系と果汁系の相性は
最悪で、
 ウェットティッシュで拭っただけでは落ちず、
 凍えるほどに寒い外へわざわざ洗いに行く光景も多く見られた。
・空気が鋭く頬を刺し、瞬く星々は本当に綺麗だというのに、
 僕らは空一点に見える
死兆星の光を頼りに、暗黒へと突き進んでいた。

@トマトスープを飲む和泉と
  マズそーな顔をする恩田
A原種を持つ水上
  ゲテ汁耐性最強の男
Bゴーヤー
  色からしてアブナイ

<中盤:21局〜35局>
・中だるみ、というか、あまりにも前半で飛ばしすぎたため、
 緩衝剤としてローリスク系のゲテ汁を中心に選別された気がする。
 大半は過去の大会からの復活ゲテ汁で味が知れていたり、
 もしくはフルーティー系の味の想像が出来るタイプのゲテ汁が中心だった。
しかし、ここで1つの伏兵が現れる。
 その名も
「飲むレタス」
 横浜桜木町のセブンイレブンで購入した、ごく普通のゲテ汁。
 参加者も、「まぁ、ゲテ汁系の青臭いだけのゲテ汁だろう」と、
 タカを括っていた。それが甘かった。
 「青臭いと言うよりも、レタスの先ッポが茶色くとろけた腐ったような、
  それでいて水っぽくて生臭いという形容のし難い味。(若酔氏・談)」

 とにかく、歴戦の勇者がこぞって「不味い」「吐きそう」という程で、
 
満場一致で文句無しにS級、今大会最強のゲテ汁となった。
・その後、あまりの辛さにゲテ汁の勢いが削がれ、
 無難なゲテ汁を飲み続けることになった。
・また、この頃は既に終了予定時刻である02:00を過ぎており、
 「いつになったら終わるんだぁ〜。」
 と、減っていない在庫を見ながら
呟く声が聞こえるようになっていた。

<終盤戦:36局〜50局>
・前半、中盤で強力な手札を使い切ってしまい、
 単なる
消化試合としてダラダラと対局が進んだ。
 最早、手作りを考える余裕さえ無くなり、
 チョンボが出るほどに脳味噌が程良く溶けだしてくる。
 更に、相変わらず
毒を吐き続ける凶悪石油ストーブのおかげで、
 参加者の大半が咳・頭痛などの風邪の諸症状に見舞われるようになってくる。
・ゲテ汁を味わおうにも既に腹は水分で
“たっぷんたっぷん”になっており、
 徐々に明けてゆく空を見ながら、
 黙々と在庫を片付けていった。
 それはさながら
ヨモツヒラサカを彷徨う亡者のようで、
 目だけが燐光を帯び、狂気の歌誌
「ターンAターン」を口ずさみながら、
 ゆっくりと、それでいて確実に精神が崩壊していく様が
 手に取るように解った。
・そうして、時は過ぎ、在庫はカラになり、勝負の時は終わりを告げた。
・閉会 08:15。長きにわたる戦いに幕が下りた。

【屍と緑豆湯】

@コップに移す
  モロに分離している
A汁を飲む
 まだ余裕の表情
B具をパクリ
 喰っても喰っても減らない……(涙)

<エピローグ>
・第一回大会の時もそうだったのだが、このバンガローの女将、
 たかだか5,6人の宿泊客が、
「たったの一晩」で、
 
「50本近くのジュース缶・瓶」をゴミとして出すことに、
 『なんの疑問も持たない』ところが有り難い。
 前回など、ポリ袋にして2袋もの缶瓶を出しておきながら、
 快く処理を引き受けてくれたし。謎だ。
・そして、
「頭が痛い」「喉が痛い」という人間が大半を占め、
 五日市線・中央線を爆睡する隊員達のバカ面が晒された。
 乗客の方にも
いい迷惑だとは思ったが、
 オイラも気を失って記憶がないので人のことは言えない。(^^ゞ
・翌日、翌々日と進む事に参加者がバタバタと倒れだし、
 風邪に苦しんだのは言うまでもない。
・教訓
「冬は民宿などの暖房設備の整った場所で開催するべし」。
 今回は、体に良いゲテ汁が無かったのかも知れない。


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