【8月13日】
<犬山城(そのA)>
・犬山城の開門時間を見計らって出発。
 思ったよりも小さな縄張りに驚きながらも、
 しかしそのぶん効果的にまとまっているのに感嘆しきり。
 天守にあがる時にも驚きが、
 本来の意味での城って、狭いのね。
 天井は低いし、やたらと壁がある。
 しかもずべてが当時のままの年代物、
 本当にあがっちゃっていいの?っていうぐらい、
 しっとりとした風格の感じられる城でした。
 さすが国の宝
・とりあえず板の間で居住まいを正してみたり(写真参照)、
 蹲踞(そんきょ)から前進後退面(剣道)のステップを踏んでみたり、
 隅櫓の文机で勉学に励むフリをしてみたりと、
 他の観光客の視線を気にせず、好き勝手やってました。
 天守からの眺望も抜群だし(写真参照)、
 今回の旅行で見た城の中で、一番気に入りました。
 機会があったら、また行きたいな。
・帰りがけ、犬山城下にある猿田彦神社・三光稲荷神社を参拝。
 願い事を考えながら持ち上げ、
 叶うなら軽く感じるという神石にチャレンジする3人。
・若の願い事「翌日晴れ」→重い
・F氏&恩田の願い事。(内緒)

犬山城内 犬山城天守
犬山城天守 三光稲荷神社

<瀬戸市内>
・犬山城から次の観光地である瀬戸までの移動も長い。
 途中で昼食を取り、瀬戸に着いたのはお昼過ぎ。
 とりあえず窯元を回ろうと思うが、
 思うように見る時間がない。
 「とりあえず瀬戸神社へ行こう」と歩き出したが、
 坂だらけで看板もなく、かなり迷う。
 しかしそこは焼き物の町、
 瓦の塀や、門柱など、町並みだけでも割と楽しい。
 しかし神社は……ナントカさん(忘れた)の銅像だけ
 あんまり面白くなかったです(T_T)(写真参照)
・窯元を見る余裕が無くなり、
 (スマン、オイラが余分なところに行こうと言ったばっかりに)
 市の焼き物販売所でお買い物。
 古瀬戸と呼ばれるような作家物を買う余裕もないが、
 いわゆるセトモノと呼ばれるような量産品はありふれすぎている。
 中間を決めにくい焼き物ばかりで、決め手に欠けまくり。
 結局、オイラは何も買いませんでした。
<迷走>
・瀬戸の次は、長篠まで見るところがありません。
 距離にして100キロ以上、ひたすら車の中です。
 そこで雨が降り始め、次第にどんどん強くなる。
・土地勘がない上に方向標識も少なく、
 気が付いたら豊田市内で完全な迷子に。
 ナビの私の責任なのだが、
 電柱などに住居表示もなく、かなり難渋する。
 40分ぐらいのタイムロス。
・豊田から長篠まで向かう道では、雨は降ったり止んだりの天気。
 国盗りをしながら車を走らせると、松平氏発祥の地などを通過。
 普通なら、かわり映えのしない田舎道でもそれ相応に楽しいのだが、
 あいにくの雨である、気分も落ち着かない。
<長篠・歴史博物館>  
・長篠の古戦場の近くに建てられており、
 道はかなりわかりにくい。
 雨で見通しが悪いのもあるが、
 「なんで畦道なんだよ。」
 というような、車がすれ違うのも大変な砂利道に填る。
 (道路はもう開通したのかな?)
 博物館の展示は、ごくありふれた博覧展示系。
 たいして見所はないのだが、
 無理をして火縄銃を構えてはしゃいでみる若と恩田。
 (この直後、恩田は腹を下して大変なことになるのだが)
 みるべき物がないという若の意見で、
 古戦場は復元を横目で見ながら車内観光、
 街道沿いの長篠城も通過でした。
<千代姫温泉>
・長篠を過ぎて飯田線沿いに走り始めると、
 天気は急激に悪化、土砂降り為に数メートル先が見えない状態に。
 運転手のF氏、お疲れさま。
 長篠から宿までの数十キロで車が2台、単独事故。
 それほどの雨である(関東では増水した川で十数人が流された、あの雨)
 安全運転のF氏の精神力のおかげだ。
・本当は日本で一番人口の少ない村「富山村」に宿を取るはずだったが、
 一軒しかない宿が新盆で休業、
 仕方なく、予め連絡しておいた隣の東栄町の町立温泉施設へ。
・最近の町営宿泊施設はサービスがいい。
 料理も風情もサービスもよくて、満悦。
・ただ唯一の問題は、雨で景色が堪能できないこと。
 更に言えば、企画の根本のハズの星が見えないこと。
 秘境に近い場所に宿を取ったのも、
 すべては大都市の灯りを避けて、絶好の条件で流星を見たいから。
 予め夜間外出の許可と、見所を教えて貰っていたのに、
 全ては“滝のような雨”に押し流されたのだった。

瀬戸神社 長篠歴史博物館

ピンぼけ


【8月14日】
<佐久間ダム>
・前日に引き続き悪天候の中、朝早くから千代姫温泉を出発。
 県境の悪路を走れば走るほど、
 景色はどんどん秘境ムードに満ちてくる。
 「陸の孤島」そう呼ぶに相応しいこの地域は、
 確かに自然豊かで見応えがある。
 しかし、生憎の悪天候である、
 前日から降り続いた豪雨のために、
 川の水嵩は増しに増し、濁流と化している。
 「怖いなぁ〜」
・車がほとんど通らない県道を爆走し、
 霧に包まれた佐久間ダムに到着。
 ダムの堤の上に県道が走っており、
 放水口を上から覗く(写真)。
 「こっえーーーーーー!!!」
 かなりのド迫力です。( ゚_゚;)
<富山村>
・いよいよ、当初からの目的地「愛知県北設楽郡富山村」へ。
 人口はたったの204人
(1999.3.31/住民基本台帳人口)。
 ある程度の島より少ないぞ。
・地域振興券が1軒でしか使えないということで、
 話題になった何でも屋を直撃。
 ううむ。確かに何でもあるが、ある意味何もない。(爆)
・メインストリートはやっぱり高齢者ばかりしか見あたらず、
 5分で調査終了。
 車で通り過ぎた時間を含めても10分少々。
 小さい村だ。
・そして、村の玄関口であるJR飯田線の水窪駅へ。
 天竜川の対岸にあるこの駅、実は静岡県。
 天竜川はかなり深く、
 昭和後期まで橋がなかった富山村は、
 ホントに陸の孤島だったんだなーと、
 ちょっと面白くなっちゃいました。

<天竜峡>
・「川下りしたーい。」
 「無茶言うなよー。」
 「うわー、むっちゃ流れ速っ!
 時間が少し余りそうだったので、
 天竜峡で昼ご飯。
 既に長野県に突入しており、
 「信州と言えばっ?」
 「蕎麦っ!」
 「じゃ、そば屋へレッツゴー!!」
 天竜峡駅の程近くのそば屋で昼食。
 「うわっ、馬刺あんじゃんっ!」
 「思いの外お金も余ってるしねー」
 「喰うべしっ!喰うべしっ!」
 「うわっ!メラ旨っ!
・あとはとりあえず土産物である。
 「ゲテ汁はっ!」
 「ないない。」
 「装備品は?」
 「ないない。」
 結局、ありふれた地域限定の菓子類か、
 名産とも言えないような菓子類。
 なんで、土産ってこんなにつまんなくなったのかなー。
 「限定っていったって、中身変えただけやん。」
 「馬鹿だよなー」
 「なんで、その土地の美味いもん買わないかなー」
 「まぁ、手頃だしねぇ……。」
 「そりゃね。どうでもいい人には良く買うけどさ。」
 「なんかなー。貰っても釈然としないんだよね。」
 「美味いマズイの問題でもないしねぇ。」
 問題である。

<帰路>
・結局、飯田も通過観光となり、
 中央高速で名古屋へ帰還。
 途中、名古屋城や名古屋ドームを車内観光。
・新幹線で東京へ。
 長い移動の企画でした。

佐久間ダム(逆光) 大嵐駅